Joshua Kimmich, Robert Lewandowski, Bayern Munich 2019-20Getty

デア・クラシカーを制したバイエルン。ブンデスリーガは再開早々に優勝争いが決する…

ボルシア・ドルトムントがバイエルン・ミュンヘンを迎えた、26日のデア・クラシカー。世界のサッカーファンの視線がこの一戦に注がれた。

両チームによる試合はスペクタクルなものになったが、結果は予想された通り。バイエルンが1-0で勝利を収めた。

新型コロナウイルスの発生後に最初に再開した欧州主要リーグであるブンデスリーガにとって、この試合は再開後に行われた数々の熱戦を上回る、素晴らしい宣伝となるはずだった。

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この2週間、ブンデスでは多くのスペクタクルな試合が繰り広げられた。ケルンはリーグ再開後初の試合で2-0のリードからドローに持ち込まれ、さらに別の試合では2点差を追いついてドローに持ち込んだ。上位勢ではライプツィヒがフライブルクに痛恨のドローを喫した一方で、ボルシア・メンヒェングラートバッハとレヴァークーゼンは快勝を収めた。

再開されたリーグ戦では、将来性のあるタレントにスポットライトが当たっている。世界で最も優れた若手選手たちが、その価値を証明するプレーを見せ、移籍市場での評価を高めているのだ。

事実、カイ・ハヴェルツは、欧州トップクラスのクラブが以前から彼に関心を寄せる理由をプレーで示し、多くのサッカーファンに見せつけた。ティモ・ヴァルナーもマインツ戦でハットトリックを達成。リヴァプールファンはユルゲン・クロップがヴェルナー獲得レースに勝利することを心から祈っている。

このように、ポジティブな話題がいくつも出ている一方で、新規ファンの獲得という点でブンデスリーガに課された古くからの問題は、解決されないままでいる。他のどのチームよりも、バイエルンが優れているという問題だ。

■大一番を王者が制す

Joshua Kimmich, Bayern Munich celebrates goal vs Dortmund, 2019-20Getty

ドルトムントにとって火曜日の試合は、リーグ首位に立つバイエルンとの勝ち点差を「1」に縮めるチャンスだった。しかしドルトムントの若くエキサイティングなアタッカー陣でさえ、バイエルンのゴール前では決定力を欠いた。ジグナル・イドゥナ・パルクに乗り込んだ強豪は非常に重要な1-0での勝利というミッションを成功させ、国内タイトル8連覇は今やほぼ確実のものとなった。

試合序盤、バイエルンのGKマヌエル・ノイアーはジェローム・ボアテングのおかげで赤っ恥をかかずに済んだ。ノイアーが勇んでエリア外に飛び出した隙に、アーリング・ハーランドの放ったシュートが打ったシュートは、いち早くゴールマウス前に入ったボアテングによって弾き返された。

その後、頭を抱えてハーフタイムを迎えたのはノイアーの反対側のGKだった。

ヨシュア・キミッヒがエリア外で放ったチップキックによりボールは美しい放物線を描き、ロマン・ビュルキの腕をすり抜けゴールネットを揺らした。テクニカルなゴールではあったが、それでもスイス人GKはなんとか伸ばした手ではじき出すべきだった。

しかし、ドルトムントの背番号1が伸ばした手は、ボールにわずかに触れるのみ。ネットを揺らす手助けをしただけだった。バイエルンは前半終了まであと2分というタイミングで、均衡を破ることに成功した。

Roman Burki fails to save Joshua Kimmich lob, Dortmund vs Bayern, 2019-20Getty

リュシアン・ファーヴル監督は、インターバル中に5人まで認められるようになった交代枠2つを切る。状況を打開すべく、後半からジェイドン・サンチョとエムレ・ジャンをピッチに送り出した。

大胆な2枚替えは、後半がはじまってすぐに効果を見せた。ハーランドのシュートをボアテングが手ではじいた場面は、途中出場した2人による厳しいプレッシャーから生まれた。ただ、不運にもこのシーンでドルトムントにペナルティキックが与えられることはなかった。

審判は手を振ったが、VARは用いられなかった。スタジアムに黄色い壁、すなわち満員のドルトムントサポーターが詰めかけていたら、間違いなく大ブーイングが巻き起こった、そんな場面だった。

その後、ドルトムントはさらなる失望を味わうことになる。後半25分にハーランドが負傷退場したのだ。どうにかして同点にしたかったチームは、ストライカー不在という事態に陥った。

ハーランドを欠くドルトムントの攻撃はノイアーを脅かすには至らず、シュートやクロスはことごとく彼の守備範囲内だった。逆に試合終盤、得点に最も近づいたのはバイエルンのほうだった。ロベルト・レヴァンドフスキがエリア外からのシュートが左ポストを直撃した。

ドルトムントがバイエルン相手に激しく攻めたのは確かだ。だが勝つことも、追いつくことも及ばなかった。この結果、ブンデスリーガのタイトルレースは、過去7シーズンと同じ結末になることがほぼ決定した。

バイエルン・ミュンヘンは2位との勝ち点差を7に広げ、優勝に大きく前進。さらにDFBポカールでもベスト4に残っており、こちらも連覇の可能性がある。

バイエルンにとっては、優勝に近付いたことは素晴らしいニュースだが、ブンデスリーガにとっては、デア・クラシカーこそが収益増を見込める今シーズン最後のイベントだった。

繰り返すが、この試合により、ブンデスリーガのタイトルレースは事実上終了した。来月にはスペインやイングランドなど、欧州の他の主要リーグが再開されることになっている。他に先んじて再開したことで、多くのサッカーファンの関心を集めたブンデスだが、予想通りの結末が見えたことで、新規視聴者のほとんどは定着せず、他国リーグへと移ってしまうだろう。

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