「テクニック的には怪物」エイバル指揮官が乾に最高評価下すも唯一の改善点は…

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(C)Getty Images
エイバルのメンディリバル監督が改めて乾貴士の能力を絶賛する。「ありがたいサプライズだった」と語る日本人アタッカーの強みを解説する。

リーガ・エスパニョーラでの挑戦を開始して、すでに3シーズン目に突入した日本代表MF乾貴士。スペインの地で初めて成功を収めた日本人とも称されている同選手だが、エイバルのホセ・ルイス・メンディリバル監督からも厚い信頼を寄せられている。

メンディリバル監督は2015年夏に、2004-05シーズンにも指揮を執ったエイバルに復帰。同時期にチームに加わった乾を、指導し続けている人物だ。

■「サイドハーフのポジションでは乾が最高」

メンディリバル監督は、スペインのフットボールカルチャーマガジン『パネンカ』とのインタビューで、乾という選手の特徴を事細かに説明している。曰く、左サイドハーフとして起用している乾は、自身にとって「最高のサイドハーフ」であるという。

「その日本人は私が求めていることを最も素晴らしく解釈している。戦術的にとても素晴らしい選手たちもいるが、サイドハーフのポジションではタカシ・イヌイが最高だ。守備的にもね」

「サン・マメス(アスレティック・ビルバオ本拠地)では、ジュンカが滑った後、ウィリアムが右サイドからゴールを決めた。翌日の戦評で、乾の採点は悪いものだった。サイドバックを助けていなかったとね。だが、私は日本人が80メートルも下がって、自陣ペナルティーエリア角でジュンカを助けるようなことは望んでいない。ジュンカを助けるべきは、左センターバックか、そのサイドのボランチだ。70メートルを走り続け、そして前にいるときにはもう疲れ果て、考える酸素を失っているというのは、私が求めることではない」

エイバルはハイプレスを仕掛けて、相手陣地でボールを奪取する回数が、リーガでも飛び抜けて多いチームだ。メンディリバル監督は、サイドハーフの選手がすべき守備は「前に走る」ことだと強調する

「自分のサイドハーフにそんなことは望んでいない。サイドハーフに求めるのは、中盤から前線で良い守備を見せることだ。前へと走り、実際に相手を圧迫することなんだよ。カバーをするのは、違う選手たちの役割となる。相手のサイドハーフがサイドバックと1対1になった場合、こちらのサイドハーフは助けていなかったと言われる。しかし、私がそのように考えることはない。そうした点において、イヌイは私にとってありがたいサプライズだった。彼はどんどん良くなっている」

■改善点は…

メンディリバル監督は、乾のテクニック面を手放しで称賛する。しかしながら、まだ改善すべき点もあるようだ。

「テクニック的にはフェノメノ(怪物)だ。ただ、彼には改善しなければいけないことが一つある。イヌイ本人にもいつも言っていることなんだが、彼はまるで相手なしでフットボールをプレーしているようだ。ボールをさらしていて、それを守ろうとはしていないんだよ」

「彼は自分の選手としての性質を、もっと生かさなくてはならない。そのボールコントロールは驚異的で、ボールを受けるときにどこを向くのかという意図も素晴らしく、いつも臆することがない。だがドリブルでボールを運ぶときには、相手がそれを奪う可能性を与えている。そこは改善の余地があり、実際に改善することができる。というのも、彼は年々向上しているし、チャンピオンズリーグに出場するチームの選手にだって間違いなくなれる」

■語学力には思わず苦笑い

メンディリバル監督はその一方で、乾がスペイン語でのコミュニケーションをいまだ苦手にしていると、冗談交じりに話している。

「私は選手と近しい関係にある。ペドロ・レオンとはバジャドリーでも一緒だったが、彼はどんなことでも言えると解っている。オレジャーナもそうだ。私がチビと言ったら、彼はジジイと返してくるんだよ。全員と良い関係にあるよ。ただ、日本人はオープンじゃないね」

「ある日、『もっと図々しくていいんだ、イヌイ』と言ったんだが、彼はへらへら笑っていたんだ、まったく……。『俺はなんて言ったんだ?』と聞き直すと、『右サイドから』と答える。もう、どうしようもないよ。エンリッチに『日本人が言ったことを聞いたか』と言うと、彼が『タカ、違うよ。監督は勇敢になれって言ったんだ』と“通訳”してくれた。(スペイン語は)ちょっとしか理解していない。もう、3年いるのだがね……」

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