■プレミア第2節 トッテナム 1-2 チェルシー
トッテナム:オウンゴール(82分)
チェルシー:M・アロンソ(24分、88分)
現地時間20日、イングランド・プレミアリーグ第2節が行われ、チェルシーとトッテナムの一戦は、2-1でチェルシーに軍配が上がった。
昨シーズンの王者チェルシーと同2位のトッテナムによる直接対決という、序盤戦の大一番。しかし、開幕戦できっちりと勝ち点3を手にしたトッテナムに対し、チェルシーは開幕戦でまさかの黒星を喫しており、ここで優勝争いのライバルに敗れれば開幕2連敗と連覇に向けて暗雲が立ちこめる。
開幕前のコミュニティーシールドでもアーセナルにPK戦の末敗れているチェルシーは危機感を持ってウェンブリー・スタジアムに乗り込み、開幕戦で退場となったガリー・ケイヒル、セスク・ファブレガスのポジションにはアンドレアス・クリステンセンとティエムエ・バカヨコが入り、アルバロ・モラタは初先発となった。
そんなチェルシーは、この試合で最初のチャンスを迎える。4分、セサス・アスピリクエタからの右アーリークロスを、ゴール前のモラタがフリーでヘディング。しかし、狙いすぎたのかゴール右へと外してしまう。
それでも、昨季王者は24分に先制することに成功する。ゴール正面やや右、約25メートルからのFKをマルコス・アロンソが蹴ると、ボールは綺麗に壁の上を越えてゴール右隅へと吸い込まれた。
先制を許したホームのトッテナムは、中盤でデレ・アリ、クリスティアン・エリクセンがボールを触ってチェルシーよりもスムーズにボールを回すものの、肝心のハリー・ケインにいい形でボールが入らず、決定的なチャンスを作ることができないまま前半を終えた。
後半もボールポゼッションで優位に立つトッテナムだが、チェルシーの堅守を崩しきることができず、逆にカウンターからピンチを招く場面が目立つ。69分にソン・フンミンを投入したトッテナムに対し、直後にチェルシーのカウンターが発動。ウィリアンがドリブルで持ち込み、前線で受けたモラタがDF2人の間を狙って右足を振りぬく。しかし、これはDFに当たってコースが変わり、ゴール右へと外れる。
さらに73分には、ドリブルで仕掛けたウィリアンのシュートが左のポストを直撃し、トッテナムにとっては肝を冷やす場面が続いた。
78分、チェルシーは攻撃のキーマンになっていたウィリアンに代えてペドロ、モラタに代えてミチー・バチュアイを投入。一方のトッテナムもベン・デイヴィスに代えてムサ・シッソコを投入し、残り10分、互いに勝負に出る。
すると82分、思わぬ形で次の1点が決まる。トッテナムが左サイドで獲得したFK。エリクセンが蹴ったキックはニアサイドのバチュアイが頭でクリアを試みる。しかし、これがそのまま自分のゴールに入ってしまい、オウンゴールによってトッテナムが同点に追いついた。
先制し、カウンターから効率よくチャンスを作っていたチェルシーにとっては70%ものボール支配をトッテナムに許したとしても、プラン通りだったのかもしれない。しかし、オウンゴールで同点に追いつかれると、勢いは完全にトッテナムへ。
しかし、ここからチェルシーが王者の底力を発揮する。88分、トッテナムのカウンターをダヴィド・ルイスが食い止めると、ペドロのスルーパスに抜け出したM・アロンソがエリア内左から左足を一閃。これがGKウーゴ・ロリスの脇の下を射抜き、チェルシーが再びリードを奪う。
アディショナルタイム4分間で必死にチェルシーゴールを目指したトッテナムだが、最後まで集中を切らさないチェルシー守備陣を崩すことは叶わず。逃げ切ったチェルシーが優勝候補のライバル相手に今シーズン初勝利を手にした。
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