■カラバオカップ準決勝第1戦
チェルシー 0-0 アーセナル
現地時間10日、カラバオカップ準決勝第1戦が行われ、チェルシー対アーセナルの一戦はスコアレスドローに終わった。
立ち上がりから、カップ戦特有の硬さが見える両チーム。特にアーセナルは連覇のかかったFAカップで下部リーグのノッティンガム・フォレスト相手に不覚を取ったばかり。指揮官のアーセン・ヴェンゲル監督もイングランド・サッカー協会(FA)の処分でスタンド観戦を余儀なくされていることもあり、余計に慎重になったのかもしれない。
互いにシュートチャンスが少ない前半となったが、先にチャンスを作ったのはアーセナル。22分、キャプテンマークを巻くジャック・ウィルシャーの浮き球パスにアレクサンデル・ラカゼットが抜け出すも、シュートは枠を大きく外れる。
一方のチェルシーは27分、右サイドを突破したビクター・モーゼスの折り返しはブロックされるが、こぼれ球を自ら拾ってペナルティーエリア内右から左足でシュート。やや角度のない位置からの強引なシュートは、左のポストを叩いた。
一進一退のままスコアレスで迎えた後半、試合は一転してホームのチェルシーペースに。47分、ヌゴロ・カンテの左クロスをファーサイドのアンドレアス・クリステンセンが頭で押し込むもゴール上へ。56分には、アルバロ・モラタがミドルレンジからシュートを狙うも、GKダヴィド・オスピナがしっかりと反応してはじき出した。
守勢の続くアーセナルは57分、中盤の要だったウィルシャーが足を痛め、モハメド・エルネニーとの負傷交代を余儀なくされる。66分には、ラカゼットに代えてアレクシス・サンチェスを投入しチェルシーに傾きつつある流れを変えようと試みた。
決め手に欠けるチェルシーも68分、ダニー・ドリンクウォーターに代えてウィリアンを投入。しかし連戦の疲労もあってか決定機になりそうなチャンス手前での精度を欠き、膠着した展開が続く。
チェルシーは84分、87分と立て続けに選手交代。疲れの見えるアザールに代えてティエムエ・バカヨコ、モラタに代えてミチー・バチュアイを投入するが、この終盤に来るとどちらも第2戦を考慮し、リスクを冒し難い状況に。結局、アディショナルタイムの5分でもゴールは生まれず、第1戦はスコアレスドローに終わった。




