■プレミア第8節 クリスタル・パレス 2-1 チェルシー
クリスタル・パレス:OG(11分)、ザハ(45分)チェルシー:バカヨコ(18分)
現地時間14日、イングランド・プレミアリーグ第8節が行われ、チェルシーは最下位クリスタル・パレスと対戦し、1-2で敗れ2連敗。今シーズンここまで1勝もできていなかったクリスタル・パレスが初勝利を飾った。
前節、マンチェスター・シティ相手に完敗を喫したチェルシーにとって、開幕7試合で7敗、0得点17失点という記録的な成績で最下位に沈むクリスタル・パレスは再スタートの一戦としてはうってつけの相手のはずだった。
しかし、インターナショナルマッチウィークに起こる怪我、通称“FIFAウイルス”によってヌゴロ・カンテとアルバロ・モラタを失ったチェルシーに対し、ロイ・ホジソン新監督の下で連敗ストップに燃えるクリスタル・パレスが立ち上がりから気迫のこもったプレーを見せる。
開始わずか3分、カウンターから左サイドを抜けたアンドロス・タウンゼントの折り返しを、ゴール前のウィルフリード・ザハがキープしシュートまで持ち込む。これはGKティボー・クルトワがブロックしたが、ここまでリーグ戦無得点のクリスタル・パレスがチェルシーより先に決定機を作り出した。
すると11分、右サイドのジェームズ・マッカーサーから出たスルーパスをタウンゼントが折り返す。これをニアサイドに走りこんだヨアン・キャバイェが押し込むと、ブロックに入ったセサル・アスピリクエタに当たってGKクルトワも反応しきれず、クリスタル・パレスがようやく今シーズン初ゴールを挙げた。
しかし、チェルシーもすぐさま同点に追いつく。18分、セスク・ファブレガスの右CKをティエムエ・バカヨコが頭で合わせ、チェルシーが試合を振り出しに戻した。
その後は追いついたチェルシーが落ち着きを取り戻したものの、クリスタル・パレスも高いインテンシティと小気味のいいパスワークでチェルシーに対抗。チェルシーは思うように試合の主導権を握ることができず、40分にはヴィクター・モーゼスに代えてダヴィデ・ザッパコスタを投入する。
1-1のままハーフタイムを迎えるかと思われた前半終了間際、高い位置でママドゥ・サコが奪うと、受けたザハが対峙したザッパコスタとアスピリクエタの間を一瞬の加速でぶち抜き、そのままゴール右隅へと流し込んでクリスタル・パレスが勝ち越しに成功する。
クリスタル・パレスのリードで迎えた後半、追いつきたいチェルシーは前半以上に守備意識の高いクリスタル・パレスに手を焼き、50分にはセスクのミドルシュートがクロスバーに嫌われるなど、なかなかゴールを奪うことができない。
チミー・バチュアイに代えてペドロ、ウィリアンに代えてチャーリー・ムソンダを投入して交代枠を使い切るが、思うようにクリスタル・パレスを押し込むことができず、逆にカウンターから危ない場面も作られるようになってしまう。
時間の経過とともに地元サポーターの後押しを受けて堅守速攻の鋭さを増したクリスタル・パレスはジェフリー・シュルップに代えてジェイソン・パンチョン、さらにはマッカーサーに代えてティモシー・フォス=メンサー、キャバイェに代えてジャイロ・リーデヴァルトを投入し、磐石の態勢で逃げ切りを図る。
焦るチェルシーを尻目に、面白いようにカウンターのチャンスを作り出すクリスタル・パレスは86分、ミドルシュートのこぼれ球をゴール前に詰めていたパトリック・ファン・アーンホルトが押し込むが、至近距離から押し込むだけのシュートをゴール左へと外してしまう。
決まっていれば試合は終わっていたが、首の皮一枚つながったチェルシーはアディショナルタイムの5分間で猛攻を仕掛ける。サコのクリアミスからゴール前で決定機を得たものの、シュートはわずかにゴール左へと外れて万事休す。逃げ切ったクリスタル・パレスがチェルシー相手に金星を飾り、8試合目にして今シーズン初勝利を手にした。
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