2018-02-07-alli(C)Getty Images

ダイブを擁護?トッテナム指揮官の発言が話題に「“戦術”とは相手を騙すもの」

トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)に持論を展開。「試合を殺しかねない」との見解を示した。

4日に行われたプレミアリーグ第26節のリヴァプール対トッテナム。この試合の主審を務めたジャナサン・モス氏のジャッジは大きな議論を呼んでおり、ユルゲン・クロップ監督などは判定に激怒。会見で「主審は誤審を認めた」と話し、審判協会が主審を擁護するコメントを発するなど、事態は未だ沈静化する様子を見せていない。

さらに、「アンフィールド」での一戦で“ダイブ”でイエローカード受けたMFデレ・アリは激しい批判にさらされている。

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しかしポチェッティーノ監督は『インディペンデント』に対し、イングランド代表MFのシミレーションを認めつつ、過度にプレッシャーがかかっているとして選手を擁護している。

「イエローカードだっただろう。それは起こりうるものだ。審判は正しかった。違う試合でも、こういうことは起こる」

「問題は非常に敏感なものだ。アリに過度にフォーカスしすぎている。こういったタイプのものには、過剰にプレッシャーがかかっている。私は、これは小さな問題と考えているけどね」

「アリはもちろん完璧ではないが、誰もがそうだろう。彼は頭のいい選手で、時に少し荒れてしまうがね」

■「“戦術”とは相手を騙すもの」

さらに、イングランドでも導入が検討されているVARについても言及。導入には賛成するものの、「小さなアクション」に焦点を当てすぎてはいけないとの見解を示した。

「フットボールは創造的なスポーツだ。我々は現在、非常に小さな問題にフォーカスしすぎてしまっている」

「数年後、世界中が愛してやまないスポーツが、非常に厳格な構造になってしまうことを心配している。VARは、このような小さな問題に集中しすぎているんだ」

そして、VARが「試合を殺してしまう」と懸念している。

「フットボールは相手を騙すものか?“戦術”とは何か?私が思うに、戦術とは相手を騙すことだ。20~30年前は、審判を欺いた選手を称賛したものだ。それが、私が子供の頃から愛してきたスポーツだ。アルゼンチンでも、イングランドでもだ。イングランドではいつも完璧に正直だったと思うかい?」

「私は、試合を殺してしまうことを心配している。我々はこのゲームを愛している。審判も同じように人間であり、時には正しく、時には間違う」

「ダイブを審判がみていたら、もちろん罰せられる。しかし、私が懸念しているのは、それ以上に狂ってしまうことだよ」

このダイブ行為を擁護しているとも取れる発言は、英国内で大きな話題となっている。

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