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ジュビロ磐田の両翼が持つ“共通意識”とは?…2シャドー躍動の背景

明治安田生命J1リーグ第26節が9月23日に行われ、ジュビロ磐田が大宮アルディージャに2-1で勝利した。試合後、ウイングバックのDF櫻内渚とMF宮崎智彦がゲームを振り返った。

躍進を遂げるサックスブルーには、それなりの理由があった。

前半の2ゴールで勝利を収めた磐田。ウイングバックに入った櫻内と宮崎はサイドから攻撃を活性化し、3試合ぶりの勝利に大きく貢献した。

ゲームキャプテンの大井健太郎をケガで欠く磐田だったが、櫻内は「(大井がいないから)負けたと言われるのは嫌ですし、総合力、チーム力を試された中でしっかり勝てて良かったと思います」と3試合ぶりの白星を振り返った。

58分には櫻内のクロスから逆サイドの宮崎がボレーでゴールを狙うシーンが見られた。サイドの選手が中に切り込んでシュートシーンを作る点について「僕のクロスからミヤくんがシュートを打ったように、あそこは相手にとって付きづらいと思うし、自分が逆だったら嫌なので。形はできたと思うので練習からやっていきたい」と攻撃への姿勢を貫いた。

櫻内は2シャドーの一角に入った中村俊輔を「なるべく下げないように、自分が高い位置に出れば、奪った後もシュンさんがパワーを持って行けると思ったので、意識しました」と攻撃に専念させることを意識していたようだ。

その共通意識は逆サイドの宮崎とアダイウトンの間でも持たれていたようだ。

宮崎はアダイウトンに「いつも『自由にやれ』と言っていますし、『そのサポートは俺がする』と言っているので、いつも通りという感じです」と話していたという。

「名波さんからも言われていますし、戻してしまったらアダは前に出て行けないですし、その役目ではないと僕は思っているので、アダの良さを引き出すためにもそれが一番なのかなと思って声掛けました」

2シャドーの中村とアダイウトンが攻撃面で決定機を多く作れるのも、両サイドの櫻内と宮崎が「2シャドーは攻撃に重きを置く」という共通意識を持ってこそなのだろう。名波浩監督はこういった細部の意識までしっかりと植え付けていた。

27試合を終えて勝ち点46で6位につける磐田。ACL出場権内となる3位まで勝ち点差は7。さらに、天皇杯でも準々決勝に進出しており、より一層今後の戦いに注目が集まる。

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