■CL第3節 チェルシー 3-3 ローマ
チェルシー:ダビド・ルイス(11分)、アザール(37分、75分)
ローマ:コラロフ(40分)、ジェコ(64分、70分)
チャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第3節が行われ、チェルシーとローマが対戦した。
チェルシー、ローマ、アトレティコ・マドリーといったビッグクラブが同居するグループC。2連勝スタートを切ったチェルシーだが、リーグ戦前節で最下位クリスタル・パレスに1-2で敗れており、巻き返しを図りたいところ。そのクリスタル・パレス戦からは3人を入れ替え、システムもダビド・ルイスがアンカーに入る3-5-2に変更した。負傷離脱していたアルバロ・モラタが、先発に復帰している。
対するローマは、1勝1分でグループ2位。こちらも前節のリーグ戦で、ナポリ相手に0-1と敗れており、ビッグマッチで良い流れを引き寄せたいところ。そのナポリ戦からは4人を変更し、エースのエディン・ジェコやラジャ・ナインゴランらが先発する中、主将のダニエレ・デ・ロッシはベンチスタートとなっている。
立ち上がりから両チームとも激しいプレッシングを見せ、お互いにチャンスを作っていく。5分、チェルシーは相手陣内でボールを奪ったバカヨコからカウンターを発動。フリーのアザールからモラタにパスが渡り、シュートを放つもこれはGK正面だった。ローマも8分、自らドリブルで運んだペロッティがミドルシュートを放つも、これは枠の上に外れていった。
するとホームチームが幸先よく先制する。11分、一度パスがカットされたダビド・ルイスが、そのこぼれ球をエリア外からそのまま右足を振り抜く。きれいな子を描いたボールは、GKアリソンは触れることができず、ネットを揺らした。早い時間帯でチェルシーがリードを奪う。
勢いに乗るチェルシーは21分にカウンターから再びチャンス。ハーフェーライン付近でボールをカットすると、ドリブルで持ち込んだアザールがそのままシュート。しかし枠をそれていった。
押され気味のローマも徐々に反撃を開始。31分にはナインゴランにビッグチャンスが訪れるも、これはGKクルトワが見事な反応を見せた。畳み掛けるローマは35分にも、ペロッティがシュートを放つが、ここもでGKクルトワがセーブをみせた。
しかし次のゴールを奪ったのもチェルシーだった。37分、持ち運んだモラタのシュートがブロックされて浮いたところに、アザールが反応。ダイレクトで叩き込んだ。チェルシーはポゼッションを相手に譲るも、カウンターから少ないチャンスで効率よくゴールを奪っていく。
2点をリードされたローマも反撃。40分、DF二枚を剥がしたコラロフが左足を強振。鋭いシュートが、クルトワの牙城を破った。前半は2-1とチェルシーリードで折り返す。
後半は、前半よりは落ち着いた展開に。チェルシーは57分、前半にも痛めていた様子のダビド・ルイスが、ペドロと交代した。
すると64分、ローマがジェコのスーパーゴールで同点に追いつく。ハーフェーライン付近からの浮き玉のスルーパスを、背番号9がダイレクトボレー。後ろからのパス、そして体も逃げていく難しい体勢だったが、強烈な左足のシュートを叩き込んだ。
勢いづくローマは、70分についに逆転。決めたのはまたもジェコだ。FKから、コラロフ鋭いのクロスに頭で合わせ、強烈なヘッドを叩き込んだ。エースの2ゴールで、ホームチームを苦しめる。
しかしチェルシーも黙っていない。75分、ゴール前の華麗なパスワークからペドロがクロス。エリア内でうまくフリーになっていたアザールが、この日自身2点目をあげ、チェルシーが食らいついていく。
一進一退の攻防の中、82分に再びローマにビッグチャンス。ジェコがエリア付近でダイレクトでパスを叩き、エリア内に侵入すると、右からのクロス頭で合わせる。しかし、これはクロスバーに阻まれた。
両チームとも次々に交代カードを切っていき、ゴールに近づくも、結局勝ち越し弾は生まれず。打ち合いとなった試合は、3-3の引き分けに終わった。




