■FAカップ マンチェスター・C 4-1 バーンリー
マンチェスター・C:アグエロ(56分、58分)、サネ(71分)、B・シルバ(82分)バーンリー:バーンズ(25分)
現地時間6日、イングランド・FAカップ3回戦が行われ、マンチェスター・シティはホームにバーンリーを迎え4-1で逆転勝ちを収めた。
年末年始の過密日程でガブリエウ・ジェズスとケヴィン・デ・ブライネが負傷したシティだが、デ・ブライネがベンチ入りメンバーに復帰。さらに、家庭の事情(息子の早産であることが判明)による離脱が続いていたダヴィド・シルバが戻ってきたことはこれ以上ないニュースといえた。
立ち上がりから地力で勝るシティが、復帰したシルバを起点にバーンリーゴールへと迫る。しかし、バーンリーも押し込まれることは織り込み済みで、ゴール前を固めてカウンターを狙う。
すると25分、バーンリーが狙い通りの形から先制点を奪う。GKニック・ポープがクリアしたボールを前線のサム・ヴォークスがバックヘッドで逸らすと、クリアしようとしたジョン・ストーンズからボールを奪ったアシュリー・バーンズがそのままゴール前まで持ち込む。最後はゴール右隅へと豪快に蹴り込み、敵地まで駆け付けたサポーターを歓喜させた。
1点を追いかける展開となったシティだが、バイタルエリアから先になかなかボールが入らず、ミドルレンジからシュートを狙うも枠を捉えられない。シティは前半だけで7本のシュートを放ったが、枠内に飛んだ回数はまさかのゼロ。逆にバーンリーは前半唯一のシュートをゴールへと結びつけた。
1点ビハインドのシティの猛攻が予想された後半、バーンリーがどこまで耐え切れるかがカギとなったが、同点ゴールは意外な形で生まれる。54分、ゴール前で獲得したFKをイルカイ・ギュンドアンがセッティングしていると、最前線のセルヒオ・アグエロが裏のスペースへと走り出す。一瞬のアイコンタクトですかさずギュンドアンがリスタートのパスを通すと、意表を突かれたバーンリー守備陣を完全に置き去りにしたアグエロがネットを揺らした。
狡猾なプレーで試合を振り出しに戻したシティはそのわずか2分後、高い位置でボールを奪い、ペナルティーエリア手前左でボールを受けたアグエロが中央のギュンドアンに預ける。DFを背にしたギュンドアンがヒールパスをエリア内に送ると、呼応したアグエロがGKをかわし、あっという間にシティが逆転に成功した。
さらに63分には、右サイドを抜けたダニーロが角度のない位置からシュートを放ち、GKがはじいたボールをレロイ・サネが押し込むもゴール上へと打ち上げてしまう。これが決まっていれば、その時点で試合は終わっていた。
首の皮一枚で助かったバーンリーだが、71分に決定的な追加点を奪われてしまう。ダニーロのサイドチェンジから、左サイドで受けたサネがシルバとのワンツーでエリア内に侵入。タックルに来たDFをかわして3点目を奪った。
こうなると試合は完全にシティのペースへ。ギュンドアン、アグエロを下げてデ・ブライネ、ベルナルド・シルバを投入したシティは効率よくカウンターも仕掛けるようになり、82分にはカウンターからデ・ブライネのパスに左サイドを抜けたサネが、飛び出したGKをかわしてゴール前に折り返す。最後はB・シルバが無人のゴールに流し込み、4-1として勝負あり。1点ビハインドで折り返したシティだったが、終わってみれば後半の4ゴールで大勝し4回戦へと駒を進めた。




