■プレミア第7節 チェルシー 0-1 マンチェスター・C
マンチェスター・C:デ・ブライネ(67分)現地時間30日、イングランド・プレミアリーグ第7節が行われ、チェルシーとマンチェスター・シティによる上位対決は、1-0でシティに軍配が上がった。
マンチェスター・ユナイテッドと並んで無敗を維持する首位のシティと、開幕戦で敗れたものの、その後は調子を上げて3位に浮上したチェルシー。優勝候補同士の一戦だが、立ち上がりから主導権を握ったのはアウェーのシティだった。
持ち味のパスワークと、前線からの激しいプレッシングでチェルシーにボール保持の時間を許さず、12分にはカイル・ウォーカーのオーバーラップから、ダビド・シルバがペナルティーエリア内左から狙う。しかし、左足でのシュートはゴール右へ。その直後のゴールキックから、バックパスを処理したGKティボー・クルトワにガブリエル・ジェズスが猛プレスを仕掛け、奪うことはできなかったものの、クルトワのキックを防いで惜しい場面を作り出した。
その後も圧倒的にボールを支配してチェルシーゴールを目指すシティだが、27分にケヴィン・デ・ブライネのパスから右サイドを抜けたラヒーム・スターリングの折り返しはゴール前に走り込んだシルバらにはわずかに合わなかった。
守勢の時間帯が続くチェルシーは35分、さらに追い討ちをかけるような事態が起こる。新エースのアルバロ・モラタが負傷により、ウィリアンとの交代を余儀なくされてしまう。今やチェルシーにとって欠かせない存在となっていたモラタの離脱は、まさしく痛恨といえた。
後半もシティのペースで試合が進む中、67分にシティが先制点を決める。ニコラス・オタメンディからのクサビを受けたデ・ブライネがダイレクトで前にはたく。これをガブリエウ・ジェズスが落とすと、再び受けたデ・ブライネがペナルティーエリア手前から左足を一閃。強烈なシュートがゴール右隅へと突き刺さり、シティがようやく均衡を破る。
追いかける展開となったチェルシーはエデン・アザールに代えてペドロ、ティエムエ・バカヨコに代えてミチー・バチュアイを投入し交代枠を使い切る。一方、シティも76分、シルバに代わってベルナルド・シウバ、83分にはレロイ・サネに代えてイルカイ・ギュンドアンを投入する。
すると入ったばかりのギュンドアンが早速チャンスメイク。ギュンドアンのパスで右サイドを抜けたスターリングの折り返しを、ファーサイドフリーのジェズスがボレーで合わせる。完全に枠を捉えていたが、これはゴールの中に入っていたアントニオ・リュディガーが頭で防ぎ、試合を決定付ける2点目を許さない。
しかし、一方で前半にモラタが交代した影響は大きく、後半もほとんどチャンスを作れない。シティは選手を入れ替えながらもボールを保持しながらチェルシーに反撃の機会を与えず、人数をかけて押し込まれても最後のところは抜かせない堅守を発揮。アディショナルタイムの3分間も慌てずに逃げ切ったシティが、上位対決を制した。シティはこれで5連勝となっている。




