ザック氏が再開するセリエAやイタリア杯を予想「ミランを死んだも同然と見るのは早い」

【欧州・海外サッカーニュース】イタリア人指揮官のアルベルト・ザッケローニ氏が12日再開のイタリア杯や、20日再開のセリエAについて自身の考えを明かした。

元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が11日、イタリア紙『イル・ジョルナーレ』のインタビューに応じ、まもなく再開するセリエAやコッパ・イタリアを予想した。

ザッケローニ氏の母国イタリアでは、新型コロナウイルスの影響により3カ月以上にわたってサッカーが中断したが、12日および13日に行われるイタリア杯準決勝セカンドレグを皮切りに再開する。ザック氏はまず、12日に開催される王者ユヴェントスとミランの一戦（ファーストレグは1-1）を予想した。

「ミランが死んだも同然と見なすのはまだ早い、とだけ言っておきたい。私ならロッソネーリ（赤青の意味でミランの愛称）を過小評価しない。ミランの順位は、本当の実力よりも下位になっているからね。指揮官の交代などマイナスな要素がいくつも重なり、クラブ内でも誤解があまりに多く生まれていた。しかし思われているほど酷くない。もしユヴェントスがミランを見くびったりしたら、ミランが決勝に行くチャンスかもしれない。それでもユヴェントスは優勝するためのすべての要素が揃っており、優勢であると見ている」

続いてザック氏は、13日に予定されているイタリア杯のもう1つの対戦カード、ナポリ対インテル（ファーストレグはナポリが1-0で勝利）についても、自身の見解を示した。

「素晴らしい戦いが見られるだろう。特にナポリには、興奮するようなプレーを期待している。（ジェンナーロ）ガットゥーゾは、その道のマエストロだからね。経営陣と選手の間の対立も棚上げになったようだし、ホームのナポリの決勝進出を予想している。試合開始からすべての選手が手を抜くことなく、全力を尽くすと予想している」

またザック氏は、ユヴェントス、ラツィオ、インテルの上位3チームによるセリエAのスクデット争いを予想した。

「ラツィオにとって千載一遇のチャンスであり、近い将来にそのチャンスが再び訪れるかどうか分からない。誰も今シーズンの爆発を想像していなかった。クラブは近年、素晴らしい取り組みをしており、ラツィオにはもはや誰も驚かない。しかしこれほどの好成績は予想できなかった。ただユヴェントスがやるべきことをやり続ければ、ユーヴェのスクデット獲得に問題は生じないと思う。しかし注意力が低下すれば、ラツィオが存在感を示すかもしれない」

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