サンフレッチェ広島は13日、MFミキッチが来季の契約を更新せず、今季限りで退団することを発表した。
各年代のクロアチア代表経験のあるミキッチは2009年に、クロアチアのディナモザグレブから広島へ加入。ここまでJ1通算221試合に出場し、8得点をマーク。2012年、2013年、2015年と3度のリーグ優勝に貢献した。
ミキッチはクラブを通じて「今回の決断に至るまでにさまざまな葛藤がありました。その中で自分自身に問いかけた結果、まだ現役としてプレーできる自信があり、自分を戦力として必要としてくれるチームがある限り、そのチームのために全力で走り続けたいという気持ちが強くありました」と退団の経緯に言及。
9年にのぼる在籍期間で、数々のタイトルを獲得したミキッチ。「振り返れば、在籍した9年間はとても充実していました。ペトロヴィッチ、森保監督という素晴らしい指導者の下、才能豊かな選手達と共に魅力的なサッカーで3つのJ1タイトル、2回のFIFAクラブW杯出場など、最高のキャリアを築けたことは忘れられない思い出です」
「残念ながら、来シーズンは広島でプレーすることができなくなりました。そして、現在のチーム状況でプレーでチームを助けることはできないかもしれません。しかし、残り3試合、J1残留に向けて、自分にできることを全て捧げたいと思います。最後の最後まで厳しい戦いになるとは思いますが、我々選手は全力で戦います」と、残留が懸かる残り3試合に向けて意気込んだ。
なお、ミキッチは26日にエディオンスタジアム広島で行われる明治安田生命J1リーグ第33節のFC東京戦後に、サポーターへ挨拶する予定だ。
