2017-10-19-TAG

サッカー好きの雑誌編集長が語る、注目の若手選手とは。/AWARD SUPPORTERSインタビュー

小学生の頃からサッカーを始め、少ないお小遣いで月刊「サッカーダイジェスト」を買い、モノクロの海外リーグの情報を貪るように読んでいました。現在42歳なので、神の手マラドーナに熱狂し、欧州選手権でオランダ代表のマルコ・ファン・バステン、ルート・フリット、フランク・ライカールトに魅了された世代です。

日本代表は、W杯の常連になりつつあると思いますが、その一つの要因としては「キャプテン翼」の存在があると思っています。あの漫画があったから、サッカーを始めたという人が多かった。身体能力の高い子供が、野球だけでなく、サッカーにも流れたのだと思っています。

少し大げさですが、「自分もサッカー界で何かできることはないか?」と考えた時に、編集者として広く読まれる本を作ろうと、長谷部誠選手や内田篤人選手、中村俊輔選手などの書籍を中心に、出版してきました。

前置きが長くなりました。6月27日にタグ・ホイヤーさんが「ヤングガン アワード」を発表した時に、おそらくベストイレブンに入ってくるであろう選手が、移籍シーズンを経て数人が海外へと移籍していきました。FC東京の中島翔哉選手はポルトガルへ、サガン鳥栖の鎌田大地選手はドイツへ、ガンバ大阪の堂安律選手はオランダへ。

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そんななか、現在の私の推しメン(もう言わないですかね?)は、3人います。まずは私が愛してやまない鹿島アントラーズからDFの日本代表、植田直通選手です。強さとスピードと高さを兼ね備えていて、DFとしての伸びしろを強く感じます。そして、何より顔つきと佇まいがいい。淡々とプレイしていながらも、要所では臆せずガツンといく。点を取られた時の悔しがり方も、「負けず嫌い感」がヒシヒシと伝わってきます。

ロシアW杯に向けて、センターバックは吉田麻也選手と昌子源選手が一歩抜け出たように思います。個人的には、長谷部選手や酒井宏樹選手のセンターバックも面白いかも?と思っていますが、やはり本職のセンターバックの台頭が必要です。もし、吉田選手が出られなくなったら、昌子選手と植田選手の鹿島コンビで守り、もし、昌子選手が出られなくなったら、吉田選手と植田選手で守る、と。その為には、やはり国際経験が必要になってくるのかなと思います。植田選手とは和食屋で偶然会ったことがありました。過去に別の場所で会っていて面識はあったのですが、しっかりと挨拶をしてくださって、生真面目なイメージ、そのままの方。植田選手のさらなる成長に期待したいです。

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2人目は鹿島の安部裕葵選手です。肉眼で観たことはほとんどないのですが、対セビージャ戦で見せた「やってやろう」と言う気迫、物怖じしなそうな顔つき、独特のリズムのドリブルとパスセンスは、現在、ザルツブルクで活躍している南野拓実選手を彷彿とさせます。私の知り合いのセレクトショップで買い物をすることがあるそうで、そこのオーナーは「言葉の選び方も面白い」と、そのキャラクターを絶賛していました。

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3人目は柏レイソルの中村航輔選手です。こちらも主にニュースでセービングのシーンをよく観るくらいで知識はほとんどないのですが、Jリーグでコンスタントに出ている若手GKは、彼しかいないのではないでしょうか。

代表のGKは現在、メスの川島永嗣選手が頭抜けていると思います。試合前の練習を見ても、その技術力が高い。その川島選手を脅かす存在になれるポテンシャルが、中村選手にはあるように感じます。

ひと昔前に比べて、非常に誘惑が多い社会になっていると思います。ちょっと偉そうですが…日常で如何に自分を律し続けて、時間をサッカーのために費やすのかが、大切になってくるはずです。世界のサッカーで結果を出す為には、Jリーグのレベルを上げることが大切。今回のタグ・ホイヤーの試みは、有意義なものだと思いますので、盛り上がっていくといいな、と期待しています。

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【Profile】
二本柳陵介
編集者。雑誌「ゲーテ」、ゴルフ雑誌「GREEN GORA」、ゴルフ会員誌「ACCORDIA」の編集長。
得意なジャンルは「時計」と「スポーツ」。年に数回はスイスに行き、新作時計市や工房取材をしている。タグ・ホイヤーを含む、LVMHグループの時計部門を率いるビバー会長にフォーカスした書籍「成功者はなぜウブロの時計に惹かれるのか」を担当。
現在、ビバー会長の2冊目の書籍を制作中。サッカー関連の担当書籍は、長谷部誠「心を整える。」(累計150万部)、内田篤人「僕は自分が見たことしか信じない」「淡々黙々。」、中村俊輔「察知力」、楢崎正剛「失点」、岡崎慎司「鈍足バンザイ!」、川島永嗣「サッカー英語ドリル」、鈴木満「血を繋げる。」、「中田英寿日本代表全試合」「セレッソ・アイデンティティ」など。
ツイッターとインスタグラムは@yanaginihon。タグ・ホイヤーはモナコを愛用。タグ・ホイヤーのスマートウォッチ、「コネクテッド」に手を出すべきか悩み中。
http://goethe.nikkei.co.jp/

【TAG Heuer YOUNG GUNS AWARD】 

Jリーグの次世代を担う若い選手層の育成・Jリーグの発展を目的に、各メディア・著名人など、本企画に賛同するアワード サポーターが、J1、J2、J3のクラブに登録されているU-23選手の中から候補者30名を選出。その後、一般投票を含む最終選考にて11名を選抜、2017年12月に表彰する。

詳しくは こちら から

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