アタランタが拠点を置くベルガモの地元紙『レーコ・ディ・ベルガモ』は31日、元日本代表監督アルベルト・ザッケローニ氏の批評に反論した。
2014年ブラジル・ワールドカップで日本代表の指揮を執ったザック氏は現在、母国イタリアで解説者を務めるが、先日の『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューにおけるコメントが、アタランタのおひざ元であるベルガモで波紋を呼んだ。
ザック氏は、今シーズンのジャン・ピエロ・ガスペリーニのチームについて、「選手たちにこれまでのようなハングリー精神が見られない」と指摘。ベルガモの地元紙は、そんな元日本代表監督の意見に真っ向対立。「アタランタに“ハングリーさが低下”? インテルやラツィオとの対戦を見直すよう、ザッケローニに呼びかける」との見出しで反論記事を掲載した。
スコアレスドローに終わった直近のインテルおよびラツィオとのビッグマッチについて、「ケガ人や新型コロナウイルス陽性者が出て大幅に選手を入れ替えたにも関わらず、どちらも引き分けに値する戦いぶりだった」と指摘。「ザッケローニが言ったこととは正反対だった。戦う勇気を持ち、意欲に満ちたアタランタに、誰もが拍手を送ったはずだ」と主張した。
またチームが一致団結して、チャンピオンズリーグ(CL)出場権の獲得などの目標にまい進していることを指摘。仮に「チーム内の緊張感が緩んでいれば、ガスプ(ガスペリーニ)が黙っていないはず」と述べた。さらには、「ガスペリーニのチームが近年、後半戦で調子を上げていた」ことにも言及。リーグ再開後の2月6日のカリアリ戦や延期となったトリノ戦へ向けて、「ザックがなんと言うのか見ていよう」と綴った。




