現在、ひざのじん帯断裂で長期離脱を余儀なくされているハンブルガーSV（HSV)のニコライ・ミュラーが、軽く走ることができるところまで回復していることが明らかになった。17日、クラブが公式メディアを通して、リハビリ中の動画を公開した。
ミュラーは8月19日に行われたブンデスリーガ第1節のアウクスブルク戦の前半8分、右サイドから放り込まれたクロスに対し、右足ダイレクトでネットを揺らした。決勝点を奪ったミュラーだが、その直後に負傷交代を余儀なくされている。
この負傷が大きくフォーカスされた理由は、ゴールセレブレーションの失敗によるものだったからである。
ゴールを決めた後、ミュラーはコーナーフラッグに向かって走りながら、フィギュアスケートばりの回転ジャンプを披露。しかし、着地時にスパイクが芝生に引っかかり、ひざをひねってそのまま倒れ込んだ。翌日、医師の診察を受けた結果、ミュラーは右足のじん帯断裂で全治7カ月と診断されていた。
酒井高徳や伊藤達哉が所属するHSVは、開幕戦を勝利で飾ったが、得点源ミュラーの負傷によって決定力不足に悩まされその後失速。第11節終了時点で3勝1分け7敗の15位に低迷しており、2シーズン連続の残留争いを余儀なくされている。
現在30歳のミュラーは2014年からHSVでプレーしており、昨シーズンはリーグ戦25試合5ゴール6アシストを記録。ゴールとアシストはいずれもチーム最多タイだった。
ドイツメディアによると、年内復帰は難しいものと見られるが、当初報じられていた2018年3月よりも、早期復帰できる可能性があるという。果たしてミュラーは、苦戦しているHSVの巻き返しの原動力になれるのか、戦列復帰への期待が高まるところだ。