チェルシーのアントニオ・コンテ監督は、ビルヒル・ファン・ダイクへの興味を強めているマンチェスター・シティを警戒した。
以前からファン・ダイク獲得に興味を見せるアーセナル、リヴァプールに加え、センターバックに離脱者を抱えるマンチェスター・シティも同選手の獲得に名乗りを上げたと報じられている。しかし、コンテ監督にとってこれほど悪いニュースはないようで、仮に無敗を続ける同クラブにオランダ代表DFが移籍すれば、今シーズンのタイトルレースは完全に終わりを迎えると感じているようだ。
コンテ監督は取材に対して「全てのチーム、クラブがこの動きに最大限の注意を払わなければならない。仮にマンチェスター・シティのようなクラブがベスト選手をこれ以上補強することになれば、彼らとの戦いはより一層難しくなる。これはイングランドだけのことではなく、欧州でも彼らはさらに優位な立場に立つことになる」とマンチェスター・シティのファン・ダイク獲得への動きに警戒を強めた。
一方で、同指揮官は「しかし、これは彼らにとって適切な補強になるだろうし、彼らへのリスペクトを忘れてはならない。市場で大金を叩いてでも獲得できるチャンスがあれば、そのように動き出すのは理に適ったことだ。時々ただの浪費のような補強をするクラブもあるが、彼を獲得するために資金を投じることは決して悪いことではない。自分たちの立場を懸命に判断した結果なら決して悪い補強ではないだろう」と理解を示している。
今冬にもサウサンプトンを離れるのではないかと報じられているファン・ダイクだが、今夏同様にリヴァプールへの移籍を懇願するのか、それとも新たな移籍先を探すのか、その動向に目が離せない。