マンチェスター・ユナイテッドMFマイケル・キャリックが、今季限りでの現役引退を発表した。
今季からキャプテンを務めるキャリック。しかし、今季は心臓の問題などに苦しめられここまでリーグ戦での出場時間は24分にとどまっていた。
36歳の元イングランド代表MFは、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セビージャ戦の前の会見で、スパイクを脱ぐ決断をしたことを明かしている。
「好きでもない限り、自分の体がスパイクを脱ぐときを教えてくれるものだよ。僕はまさにそこに来たんだろう。満足はしている」
そして、以前にジョゼ・モウリーニョ監督が語っていたように、引退後はクラブにコーチングスタッフとしてとどまることも認めている。
「まだ整理しているところで、本音を言えばまだ話し合っているとこなんだ。だけど、そうなると思う」
また、昨年9月のバートン・アルビオン戦で発覚し手術も行った不整脈の問題についても明かしている。
「バートン(アルビオン)戦で発症し、その後のトレーニングでも起きたんだ。もう多くの試合数はこなせないとわかっていたが、懸命に練習してコンディションを保とうとしていた。自分自身で最後の時を決めたかったんだ」
フランク・ランパード氏やリオ・ファーディナンド氏とともに、ウェストハムの下部組織で育ったキャリック。1999年、18歳のときにウェストハムでデビューし、その後トッテナムを経て、2006年にマンチェスター・ユナイテッドに1800万ポンドで加入した。
“赤い悪魔”では中盤の底からチームを支え続け、463試合に出場。チャンピオンズリーグ制覇を含む「18」もの主要タイトルを獲得した。今季からは盟友ウェイン・ルーニーの退団に伴い、キャプテンに就任している。
プレミアリーグ通算516試合に出場し、イングランド代表でも34キャップを数えるレジェンドの姿は、今季限りで見納めとなってしまうようだ。