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ガンバ大阪・クルピ監督、ダービー勝利にご満悦「本一冊書けるくらい話しちゃった」

「正直言うと、できればセレッソと対戦したくなかった」

ダービーを制したガンバ大阪のレヴィー・クルピ監督が、古巣・セレッソ大阪との激闘を思い思いに振り返った。

ともにベストメンバーで臨んだ大阪ダービー。「何が起こるか分からない」と前日会見で語っていたクルピ監督の言葉通り、いきなりG大阪にアクシデントが襲う。11分、相手GKキム・ジンヒョンのロングフィードを処理しようとしたGK東口順昭と三浦弦太が交錯。顔面を強打した東口が負傷交代。18日にトップチームデビューを飾ったばかりの林瑞輝がピッチに送り込まれた。

不穏な空気が漂ったG大阪だったが、前半終盤にファン・ウィジョがPA内で倒されてPKを獲得すると、これを倒されたファン・ウィジョがきっちり決めて先制点を奪取した。後半はカウンターの応酬で、オープンな展開となったがスコアは動かず。G大阪が手堅くウノゼロ勝利を手にした。

古巣との対戦を終えてクルピ監督は「いわゆるアミーゴと呼べる仲間と生きるか死ぬかの戦いをするわけだから、正直言って複雑な心境」と語りつつも、「この試合に勝ちたいという意気込みが彼らの表情から常に感じられた」と選手の姿勢を評価。

「セレッソさんの方が今シーズンはガンバよりも安定した戦いをしている」と前置きしたうえで「戦うスピリットというのを全て出し尽くし、ガンバのユニフォームを着て、そのプライドを賭けて戦い抜いた選手たちを心から讃えたい」と大一番で手にした今季2勝目の喜びを噛み締めた。

一方で東口が負傷交代したことについて指揮官は「ドクターの話によると、おそらく目の下を骨折しているのではということ。明日検査をして詳しいことは分かると思うが、骨折ではないことを祈りたい」と守護神の状態を案じた。

それでも、「ジョゴ・ド・アノ(一年を左右する試合)」と位置づけた一戦を見事な完封勝ちで締めくくった。これでG大阪は最下位を脱出。「もう少し安定感が出てくればより良い結果が出せる」と今後の戦いに自信を覗かせた指揮官。

「本一冊書けるくらい話しちゃったので、もう帰らせてもらってよろしいでしょうか?」とジョークを飛ばす余裕も見せた名将の下、G大阪がここから上昇気流に転じていく。

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