イタリア人指揮官のファビオ・カペッロ氏が、イタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューの中で、ローマのMFニコロ・ザニオーロについて自身の考えを明かした。
20歳のザニオーロは昨シーズンにインテルからローマに移籍すると、チャンピオンズリーグ（CL）のポルト戦でドッピエッタ（1試合2得点）を記録するなど大ブレイクを果たし、イタリア代表でもデビューを飾った。しかし6月、U-21イタリア代表における規律違反が発覚。U-21欧州選手権大会中に、FWモイゼ・ケーンとともに遅刻を繰り返していたことが明らかになり、批判に晒された。
カペッロ氏は、そんなザニオーロを「悪例」として掲げ、インテルにおいて23日のドルトムント戦（2-0でインテルが勝利）でデビューを飾ったばかりの17歳の逸材FWセバスティアーノ・エスポージトに対し、「ザニオーロと同じ轍を踏まないように」との忠告を与えた。するとザニオーロはこれを受けてか発奮。24日のCLボルシアMG戦（1-1）および27日のミラン戦（2-1でローマが勝利）で2戦連続ゴールを挙げる活躍を見せた。
カペッロ氏はその後、自身の発言について誤解があるとして改めて説明した。
「ローマではラジオや記者を通じてすぐに誤解される。私はインテルの17歳、エスポージトと話したかっただけ。CLでプレーし、周りの人間から責任感を植え付けられると思うが、こんな形で周囲からこびへつらわれると、自分を少し見失ってしまうことは起こり得る。だから代表でのザニオーロとケーンを例に挙げたんだ」
「父や祖父、監督のような立場からアドバイスをしたかっただけ。ローマに行かないように勧めたわけでもない。私はザニオーロが現在のイタリアで最も素晴らしい才能であると考えている。クオリティや力、テクニック、戦術眼は、限られた者にしかないものだ」
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です
