中国スーパーリーグ(CSL)江蘇蘇寧の指揮官ファビオ・カペッロが24日、イタリアメディア『スカイスポーツ』の番組に出演し、持論を展開した。
■インテルに必要な選手は…
今シーズン、指揮官にルチアーノ・スパレッティが就任すると無敗の快進撃を続けていたインテル。しかし直近の2試合においては2連敗を喫しており、冬の移籍市場に向けて、同じく蘇寧グループがオーナーのクラブを指揮するカペッロが助言を与えている。
「チームは良いのではないかと思う。1月に大幅な投資はする必要はないが、何かしら補強はあるだろう。(蘇寧スポーツグループで技術部門のコーディネーターのワルテル)サバティーニは良い仕事をしている。現在、スパレッティの要望を聞きながら、違いを出せる選手を探している。だが1月にこういった選手は売りに出されないだろう。インテルに必要なのはアルトゥーロ・ビダルのようにワントップの後ろでプレーできる選手だ」
カペッロはインテルの主砲、FWマウロ・イカルディに対するサポートが不十分であると指摘している。「彼はいつも前線で1人取り残されている。ユヴェントスではいつも4人の選手が攻撃に加わっているのに対し、インテルではアルゼンチン選手がすぐに孤立してしまう。ここが違う」と力説した。
■バイエルン復活劇は監督の手腕ではない
続いて、9月にバイエルン・ミュンヘンの指揮官の座を解任されたカルロ・アンチェロッティの肩を持った。後任のユップ・ハインケス指揮下において華麗な復活を遂げたバイエルンに釘を刺した。
「ハインケスが監督に戻り、どのようにしてすぐさまチームをまとめ上げたのかと誰もが疑問に思っただろう。私は、チームを1つにまとめたのが選手たちだったと考える。監督はいろんな事をできるわけだが、選手たちにあと少しの努力をしてくれる気持ちがなければチームはどうにも動かない。アンチェロッティに対してはその気持ちがなかった。彼に戦いを挑み、解任されることを望んだ。そしてハインケスが正しい指揮官であると証明するために今、全力を尽くしている」