■オーストラリア 3-1 ホンジュラス
オーストラリア:OG(54分)、ジェディナック(71分、86分)
ホンジュラス:エリス(94分)
ロシア・ワールドカップ大陸間プレーオフ第2戦が15日に行われ、北中米代表のホンジュラスとアジア代表のオーストラリアが対戦。オーストラリアが後半だけでセットプレーから3点を奪い、4大会連続となるW杯出場を決めた。
ホンジュラスホームで行われた第1戦では、スコアレスドローに終わっていた両チーム。第2戦の舞台はオーストラリアの「ANZ シドニー・スタジアム」。1981年以降、W杯予選のホームゲームでわずか1度しか負けていないオーストラリアでは、ケガの影響で第1戦を欠場していた大ベテランFWティム・ケーヒルが先発に復帰。そのほか、アーロン・ムーイら主力選手が順当に先発メンバーに名を連ねた。
試合は開始早々から、オーストラリアが相手を激しく潰しボールを保持する展開に。対するホンジュラスは、5-4-1のブロックを組んでカウンターを狙っていく。すると13分、オーストラリアが左サイドの深い位置でFKを得ると、ムーイがワンバウンドでゴールへ向かっていくボールを送る。しかし、これは見方に合わなかった。
オーストラリアは19分にも、ムーイのFKからチャンスを迎えるなど、その後もゴールに迫っていくが、なかなか相手を脅かすまでには至らない。37分にはケーヒルのキープから、ロギッチがシュートを放つも、これはGKの正面だった。
ホンジュラスは40分にアクシデント。先発したイサギレが負傷しプレー続行不可能に。前半のうちに貴重な交代カードを切ることになってしまった。結局前半はスコア動かず、スコアレスで折り返す。両者の対戦は135分間ノーゴールとなり、1点が重い試合展開となる。
後半立ち上がりもオーストラリアが攻勢を仕掛ける。48分にはエリア内でケーヒルが粘って早速CKを獲得するが、これも決定機にはつながらない。
しかし54分、オーストラリアがついに貴重な先制点を挙げる。エリア手前でFKを得ると、キッカーはキャプテンのジェディナック。直接狙ったシュートは、相手にあたってコースが変わり、ネットに吸い込まれた。W杯出場に向け、ホームチームが142分間の均衡を破った。
先制したオーストラリアは、66分にケーヒルをベンチに下げる。大ベテランには、ホームサポーターから暖かな拍手が送られた。
畳み掛けるオーストラリアは71分、エリア内で相手のハンドを誘ってPKを獲得。キッカーのジェディナックは、落ち着いて沈めた。キャプテンが2ゴール目を奪い、オーストラリアは本大会出場へ大きく近づいた。
さらに84分、オーストラリアは相手DFラインの裏に抜け出したクルーズが、エリア内で倒されPKを獲得。キッカーはまたもジェディナック。キャプテンは2本目のPKも冷静に確実に沈め、ハットトリックを達成。試合を決定づける3点目を挙げた。
その後、ホンジュラスはアディショナルタイムに1点を返すが、時すでに遅し。第1戦から数えて142分間無得点だった両者の対戦だが、オーストラリアが後半だけでセットプレーから3点を奪い、4大会連続となるW杯出場を決めた。
