2019_6_24_EnnerValencia_miyoshi(C)Getty Images

エクアドル代表はどんなチーム?注目選手は“2人のバレンシア”だけじゃない!日本と決勝T進出かけサバイバル

日本代表は、コパ・アメリカ2019準々決勝への進出をかけて日本時間25日にエクアドル代表と対戦する。エクアドルは初戦でウルグアイ代表に0-4と大敗して、そこから巻き返してチリ代表に善戦したものの1-2で敗れて勝ち点0で2試合を終えた。これで突破はかなり厳しくなったと思われたが、A組とB組の結果により、日本に勝てば準々決勝で開催国のブラジル代表と対戦できることになり、かなりモチベーションは高まったと見られる。

「予選を突破するより明日の試合に勝つことに集中を持続する」とエルナン・ダリオ・ゴメス監督は語る。2試合終わって2得点という結果に母国のメディアからかなり厳しい声が出たようで、前日会見でも質問というよりいかに失望させられているかを訴える記者からの発言も出たほどで、ゴメス監督は「国民が感じているがっかりの気持ちはわかります。代表チームは国の誇り。みなさん悲しんでいるかもしれない。将来に向かってより良い代表チームを構築して行きたい」と返して理解を求めた。

若い日本代表にとって、エクアドル戦はキャプテンの柴崎岳も「この3試合の中で勝たなきゃいけない試合、間違いなく一番重要な試合になる」と語った通り、まず目標のグループステージ突破を決めてブラジルへの挑戦権を得るために勝たなければいけない試合だが、国民の期待と重圧を背負うエクアドルにとっても勝たなければいけない試合だ。しかも、もし引き分けに終わればB組3位のパラグアイが得失点差で勝ち抜けとなり、日本もエクアドルもともに敗退となる。どちらにしても勝敗を付けていきたい試合だ。

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■攻守に光る“個"の強さ

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エクアドルの特徴について森保一監督は「非常に個の能力が高くて激しく厳しい、危険なチーム」と説明する。チームのインテンシティーはチリやウルグアイより落ちるが、ボールを持って運んでいく推進力は高く、縦に速い仕掛けを得意としている。コロンビア人のエルナン・ダリオ・ゴメス監督は中盤のボールポゼッションを植え付けようとしているが、エクアドルの強みは鋭い仕掛けであり、最後はエースのエネル・バレンシアなどがタイミングよく飛び込んで合わせる形になる。

ウルグアイ戦はあまりにミスが起きすぎたとゴメス監督は語るが、そこから多くの修正をして臨んだチリ戦ではボールを保持する時間を作りながら、効果的なサイド攻撃などを繰り出せていた。ただ、そのチリ戦ではウルグアイ戦の早い時間帯に退場となったホセ・キンテロスに続き、終盤にセンターバックのガブリエル・アチリエルが退場となり、日本戦に出場停止となった。エクアドルにとっては非常に痛いが、その穴は187cmのロベルト・アルボレダが埋めることになりそうだ。

エクアドルは個の対人能力が高く、ディフェンスも基本的には個人がベースにあり、状況に応じて周囲がサポートしていくメカニズムだ。そのため、ボールホルダーを二人で挟んでいくような守備はあまり見られない代わりに、大きくスペースを提供してはくれない。日本としてはドリブルとコンビネーションと織り交ぜながら、フィニッシュの好機を素早く生かせるようにしたい。

■“2人のバレンシア"以外も要警戒

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もう1つエクアドルにとってショックなニュースは、主力のサイドアタッカーであるレナト・イバーラが怪我でチームから離脱したこと。ゴメス監督によればメディカルの診断結果から問題は見られなかったが、本人が痛みを訴えて離脱が決まった。本来はアントニオ・バレンシアと並ぶサイド攻撃の主翼だったレナト・イバーラを欠くことで打開力はやや限定的になるが、レナト・イバーラの弟ロマリオ・イバーラも縦の突破力に優れる選手で、24歳の彼には兄を超える活躍が期待されるだろう。

マンチェスター・ユナイテッドに長年在籍する右サイドのアントニオ・バレンシアを中心に、全体的にはサイド攻撃が多い傾向にあるが、メキシコリーグのレオンでプレーする10番のアンヘル・メナは左足を駆使した変幻自在のドリブルで中央のアクセントになってくる。彼からエネル・バレンシアへのスルーパスは絶品で、ワイドから斜めに飛び出す味方にも決定的なラストパスを出せるので要注意だ。

離脱や出場停止はあるものの、日本と同じく試合を重ねて調子を上げてきているエクアドル。チリ、ウルグアイに比べると誰にでも分かるビッグネームが少なく日本代表の選手たちも自然と相手を警戒することは難しい。それだけにチームとして気持ちを引き締めながらエクアドルの特徴を頭に入れ、さらに試合中の変化にうまく対応しながら勝利、ベスト8、そしてブラジルへの"挑戦権"を勝ち取って欲しい。

取材・文=河治良幸

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グループC第1節:6月18日(火)8:00~ 0-4 チリ
グループC第2節:6月21日(金)8:00~ 2-2 ウルグアイ
グループC第3節:6月25日(火)8:00~ vsエクアドル

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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

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