ディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコ・マドリーが、かつてないほどに苦しんでいる。18日のリーガ・エスパニョーラ第20節、敵地イプルーアでのエイバル戦を0-2で落とした同チームだが、第20節終了時点で獲得した勝ち点35は、シメオネ政権下では最低の数字となる。
シメオネ監督とともに欧州を代表する強豪への階段を駆け上ってきたアトレティコだが、チームの面子が大幅に入れかわった今季には苦戦を強いられている。それは勝ち点にまざまざと表れた。
シメオネ政権下で臨んだ最初のフルシーズンとなる2012-13シーズンには第20節時点で勝ち点47を獲得し、優勝を果たした2013-14シーズンには勝ち点51、2014-15シーズンは勝ち点44、2015-16シーズンは勝ち点47、2016-17シーズンは勝ち点36、2017-18シーズンは勝ち点43、2018-19シーズンは勝ち点41と、平均すれば勝ち点40以上を手にしてきた。しかし今季成績は9勝8分け3敗と低空飛行を続けている。
アトレティコが勝ち切れない最たる要因に挙げられるのは、得点力不足だ。今季はここまで20得点しか記録しておらず、移籍金1億2700万ユーロと鳴り物入りで加入したFWジョアン・フェリックスはここまで2得点と期待に応えられていない。シメオネ監督は冬の移籍市場でパリ・サンジェルマンFWエディソン・カバーニなどストライカーの獲得を熱望しているが、実際に獲得を実現できて、上昇気流に乗ることができるのだろうか。ここまで順風満帆だったシメオネ・アトレティコは、大きな危機を迎えている。
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