元インテルのファンタジスタ、エヴァリスト・ベッカロッシ氏が7日、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、日本代表のDF長友佑都について言及した。
首位のインテルは9日、セリエA第16節で3位ユヴェントスと対決する。今シーズンのスクデットの行方を占う上で重要な一戦となるが、OBのベッカロッシ氏は自身の現役時代を振り返った。
「ユヴェントス戦は皆が心待ちにしている対決だ。自分もプレーするときは興奮したものだ。選手にとって格別なもの。あの頃もユヴェントスはスクデットを連続で獲っていた。80年代もユーヴェは今と同じように打倒すべきチームだった」
また今シーズン、インテルは無敗のまま好成績を上げている。ベッカロッシ氏はチームをまとめ上げ、機能させることに成功した指揮官ルチアーノ・スパレッティを称えた。
「今のインテルは彼が作ったと言える。彼こそ本物の天才だ。インテルを首位へ導いたのもまぐれなんかではない。彼は選手のメンタル面において特筆すべき仕事をなしえた。誰もが終わった選手として認識していた(ダヴィデ)サントン、(ダニーロ)ダンブロージオやナガトモらを再生した。彼らは構想外になっていた選手たちだ」
ベッカロッシ氏は10月にもラジオ局『ラディオ・オンダ・リベラ』のインタビューにおいて、「(ダニーロ)ダンブロージオやナガトモなど、過去に冷遇されてきた選手を生かすことができた」と指摘していたが、今回、改めて長友ら不遇の選手を活用することに成功したスパレッティの手腕を称えた。


