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イランがワールドカップ抽選会をボイコットへ…連盟会長へのビザ発給が認められず「政治的な問題に発展」と苦言

イランサッカー連盟は、ワールドカップ組み合わせ抽選会への参加を見送ることを発表した。

2026年ワールドカップアジア最終予選のグループAを首位通過したイランは、4大会連続7度目の本戦出場を決めた。アメリカの首都ワシントンDCで現地時間12月5日に予定される抽選会でポット2に入ることが決まった同国は、今大会で史上初のグループステージ突破を目指すことになる。

組み合わせ抽選会には出場国の監督や関係者が出席するが、先日からイランの関係者へのビザ発給が認められず、同国はこのイベントへの参加を見送る可能性が報じられてきた。

そんな中、イラン代表監督らを含む4名に対してのビザは発給されたものの、メフディ・タージ会長へのビザ発給は認められなかった模様。これを受け、イランサッカー連盟はワールドカップ組み合わせ抽選会への参加をボイコットすることを発表した。

また、タージ会長は「我々はすべての選択肢を検討していて、それはタイミングと状況次第だ。イラン外務省や関係機関と連絡を取り合っており、適切な時期に決定を下す。イランサッカー連盟の今の立場は、すべてのビザが発給されない限り誰もイベントに参加しない。これは政治的な問題に発展してしまっているように見える。FIFAのインファンティーノ会長に対して彼らが政治的な立場をとり、状況が政治的な問題に発展していると伝えた。FIFAがこのような振る舞いに対して姿勢を示すべきだと我々は信じている」と語った。

アメリカはドナルド・トランプ大統領の下で、今年6月からイランなど12カ国に対してアメリカへの渡航禁止措置を導入。ただし、ワールドカップやオリンピックなどメジャースポーツイベントに参加するアスリートやその関係者などは免除が約束されていた。しかし、ワールドカップ組み合わせ抽選会がこれに該当するかは不透明であるとされている。

なお、今回のビザ発給の問題を受け、イラン代表チームの来夏のワールドカップ出場にも影響を及ぼす可能性が浮上。しかし、現段階でワールドカップ本戦のボイコットに関する決定は下されていないようだ。

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