マンチェスター・ユナイテッドのFWズラタン・イブラヒモビッチが膝の負傷により、今季中の復帰が絶望的であることが分かった。
20日にオールド・トラッフォードで行われたヨーロッパリーグ（EL）準々決勝セカンドレグのアンデルレヒト戦で、後半終了間際に空中戦を競り合ったイブラヒモビッチは着地に失敗し、右膝を負傷。延長戦の前に時間をかけて治療していたものの、アントニー・マーシャルとの交代を余儀なくされている。
チームメイトのルーク・ショーは、イブラヒモビッチがドレッシングルーム内を歩いていたと話しており、重傷ではないと考えられていた。しかし、やはり長期的な離脱は避けられないようで、プレミアリーグトップ4とヨーロッパリーグ制覇を目指すジョゼ・モウリーニョ監督は、チーム得点王を欠いて残り試合を戦わなければならない。全ての検査を行っていないため正確な状況は明らかになっていないが、前十字靭帯損傷であれば復帰までに9カ月を要する。
マンチェスター・シティ、アーセナル、トッテナム、さらにEL準決勝のセルタ戦を残すユナイテッドにとってエースの離脱は大きな痛手となる。しかし、チェルシー戦とアンデルレヒト戦の勝利の立役者であるマーカス・ラッシュフォードがベテランストライカーの代役としてプレーすることが期待される。
昨夏パリ・サンジェルマンからフリーで加入したイブラヒモビッチは、今シーズン全公式戦で28ゴールを記録。クラブとは単年契約を結んでおり、今夏以降の去就に関して明言を避けている元スウェーデン代表FWにとって、これがレッド・デビルズのユニフォームを纏ってプレーする最後の試合になる可能性がある。長期離脱が考えられる中、イブラヒモビッチは今夏どのような決断を下すのだろうか。
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