■プレミア第13節 バーンリー 0-1 アーセナル
アーセナル:サンチェス(90+2分PK)現地時間26日、イングランド・プレミアリーグ第13節が行われ、アーセナルは敵地でバーンリーと対戦し、1-0で競り勝ちリーグ2連勝を飾った。
前節、トッテナムとのノースロンドンダービーで会心の勝利を収めたアーセナル。マンチェスター・シティ相手に完敗を喫した直後だっただけに、再起するには最高の勝利といえた。
勢いに乗るべく連勝が欲しいアーセナルだが、勝点22で並ぶバーンリーは一筋縄ではいかない相手だった。先にチャンスを作ったのはホームのバーンリー。15分、アーセナルのゴール前でパスをつなぎ、ペナルティーエリア内右で受けたヨハン・ベルグ・グドムンドソンが鋭い切り返しから右足を振り抜く。これは右のポストを直撃したが、アーセナルに冷や汗をかかせるには充分な一撃だった。
一方、思うように中盤でパスがつながらないアーセナルはカウンター気味にチャンスを作り出す。スローインから左サイドを抜けたアレクサンドル・ラカゼットの低いクロスに、ゴール前で合わせたのはアーロン・ラムジー。しかし、ピンポイントで合わせたシュートはゴール上へと打ち上げてしまう。
27分にはナチョ・モンレアルのミドルシュートがゴール右へとわずかに外れるチャンスがあったが、アーセナルはペースを握り切れず、単発なチャンスが続いた。
アーセナルと勝ち点で並んでいることが偶然ではないことをピッチ上で証明しているバーンリーは39分、ロバート・ブレイディのFKが枠を捉えるが、ここはGKペトル・チェフが防ぐ。スコアに動きのないまま、試合を折り返した。
後半に入ると、前半以上にアーセナルが押し込む場面が目立つようになる。しかし、バーンリーの守備も粘り強く対応し、決定機を与えない。67分には、アレックス・イウォビに代えてジャック・ウィルシャーを投入し、攻勢のアーセナルが先にカードを切る。
79分にはラカゼットに代えてダニー・ウェルベックを投入したアーセナルはアレクシス・サンチェスとウィルシャーを中心にバーンリーの固い守備を破ろうとあらゆる手を試みる。しかし、なかなか最終ラインを突破できず、ペナルティーエリア手前からのシュートは身体を投げ出してブロックされてしまう。
このまま引き分けに終わるのか――。そう思われた亜ディショナルタイム、サンチェスの頭での折り返しに飛び込んだラムジーを倒したとして、アーセナルにPKが与えられる。これをサンチェスが沈め、土壇場でアーセナルが均衡を破った。90分間、良く耐え、チャンスも作り出していたバーンリーだが、終了間際にまさかの被弾。追いつくにはあまりに時間が少なく、アーセナルが劇的な勝利を手にした。




