9月末にバイエルン・ミュンヘンの監督を解任されたカルロ・アンチェロッティが、イタリア国営放送『RAI』のラジオ番組に出演した。
アンチェロッティはチャンピオンズリーグのパリ・サンジェルマン戦で0-3と完敗し、翌日に職を解かれた。
「私の指揮に納得できなかったようだ。だが私も20年、この仕事をしているので、これもゲームのうちだと理解している。私は既に前を向いているし、空いた時間に1人の観客としてサッカーを観戦している。次のチャンスも探しているが、今はまだ早い」
既にチェルシーやミラン、中国クラブなどの次期監督候補として名前が挙げられているが、監督復帰は時期尚早であると述べている。
「毎日のように噂が流れる。エヴァートンや中国、さらにはチェルシーなどもね。私の友人であるアントニオ(コンテ:現チェルシー指揮官)が怒るだろうよ。彼とはよく話をする。監督として、どのチームでもイメージできる。ローマ? ローマもいいけど。明日になったら、私がローマを指揮したいとの報道が出るのかな。今度は(ローマ指揮官のエウゼビオ)ディ・フランチェスコが怒るよ」
■低迷するミランを擁護
また今夏、大型補強を行ったものの、結果に結びつかないミランについて自身の見解を示した。
「サッカーにおいて、魔法を使える者などいない。誰もがミランの補強は物凄いと感じたわけだが、チームを作り上げるには6ヶ月でも足りないくらいだ。11人も選手を入れ替えれば問題が生じることは、クラブだって分かっていたはずだ」
■VARはもっと早く導入すべきだった
最後に今シーズンからセリエAで導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー制度)について、賛同の意を表明している。
「導入が遅すぎた。もっと早くても良かった。様々な問題を解決できる。論争もそうだし、主審も落ち着いて裁ける。新しいものに適応していかなければならないのは当然の事だ。それも面白いことだよ」
