アルビレックス新潟は15日、早川史哉の病状報告および支援基金の報告を行った。
早川は新潟県出身の24歳。新潟の育成組織、筑波大学を経て、2016年に新潟に加入する。U-18日本代表に選出されるなど将来を嘱望されていたが、同年に急性白血病と診断をされた。入院を余儀なくされたものの、2017年6月に退院。現在は食事制限や行動制限もない段階となり、2018年からはクラブハウスにおいて、ランニングなど徐々に負荷を上げたリハビリに取り組んでいる。
新潟は「アルビレックス新潟 早川史哉選手支援基金」を開設。募金などで集まった支援基金額は、2018年2月8日現在で2664万9549円になったと報告。支援基金は急性白血病の治療、ピッチに復帰するまでの活動のサポートを使途にしている。
早川は新潟の公式サイトを通じ、「アルビレックス新潟サポーターの皆さん、ご支援をいただいたすべての皆様へ」と題したメッセージを送っている。その全文は以下の通り。
「病気を公表してから、どんな時も励まし、支えてくださった皆様に感謝申し上げます。闘病生活をスタートし1年半が過ぎました。辛い時期や体の状態が思い描いたようにいかず、沈んでしまいそうな時期も、たくさんのサポートのおかげで前を向いて進むことができました。今思うと自分一人だけでこのような状況に耐えることは絶対にできませんでした」
「これから少しずつではありますが、復帰に向けトレーニングを行えるようになりました。今は1年半以上遠ざかっていたボールを蹴ることや、体を動かすことが楽しくて仕方がありません。治療をしていたこれまでより、復帰に向け活動するこれからの方が、いくつもの困難な壁に直面することがあるかもしれません。しかし、どんな時もこのような気持ちや病気を公表した時の決意を忘れずに活動していけたらと思います」
「最後に『ALL FOR NIIGATA すべてを新潟のために』、このクラブスローガンにならい、新潟のために自分ができることを考え行動していきます。また、今このような立場だからこそ、できることにも積極的に取り組んでいきたいと思っています」
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