Griezmann menphisGetty Images

アトレティコ、リーノ&メンフィス弾でバレンシア撃破…バルセロナを抜いて3位浮上!ここ1年間のホーム成績25勝2分けと負けなし

28日のラ・リーガ第22節、アトレティコ・マドリーは本拠地シビタス・メトロポリターノでのバレンシア戦を2-0で制した。

約1カ月前、ヘタフェとの一戦で昨年2月から続いたメトロポリターノでの連勝記録が20で途絶えたアトレティコだが、同スタジアムが要塞であるのは変わらない。ここで敗戦を喫したのは昨年の1月初旬、バルセロナとの試合が最後で、1月18日のレバンテ戦からの成績は24勝2分け(引き分けはいずれもヘタフェ戦)と、このバレンシア戦までの372日間、つまりは約1年間一度も土をつけられていないなのだ。

この驚異的な成績の仕掛け人であるシメオネは、先週のミッドウィークに行われたコパ・セビージャ戦(1-0)、31日の第20延期分ラージョ戦を考慮して若干のローテーションを敢行。モラタ、ヴィツェル、エルモーソ、サウールをベンチに置いて、GKオブラク、DFサビッチ、ヒメネス、ヘイニウド、MFモリーナ、デ・ポール、コケ、バリオス、サムエウ・リーノ、FWグリーズマン、メンフィスを先発させている。

アトレティコの今回の対戦相手、バラハ監督率いるバレンシアは現在4連勝中と好調で、残留ではなく欧州カップ出場権を争うことを求められ始めている。そのプレーシステムはかつてのシメオネ・アトレティコを彷彿とさせる堅守速攻を武器とする4-4-2だが、アトレティコは窮屈なプレーを強いられながらも、細かいコンビネーションによる崩しから決定機には事欠かなかった。が、決め切れない。18分にグリーズマン、26分にサムエウ・リーノ、35分にバリオスとシュートチャンスを迎えたものの、ことごとくGKママルダシュヴィリの好セーブに阻まれている。

前半はこのままスコアレスで終わるかに思われた。だが50分、アトレティコがバレンシアの一瞬の隙に、そのクオリティーを輝かせた。

ハーフウェーライン付近でボールを受けたグリーズマンが、左サイドでフリー気味となっているリーノに超精度のロングボールを送る。この抜群のボールからバレンシアの最終ラインを抜け出し、ペナルティーエリア内左に侵入したブラジル人FWは、眼前のママルダシュヴィリの動きを冷静に見極めて左足のシュートでネットを揺らした。リーノは今季ラ・リーガ3得点、グリーズマンは11得点5アシスト。

先制して試合を折り返したアトレティコは、さら57分に追加点を獲得。ペナルティーエリア手前左にこぼれたバレンシアのクリアボールをコケが拾うと、すかさず利き足とは逆の左足でサイドチェンジ(これも超精度だった)。このボールをペナルティーエリア内右のモリーナが受けて中央に折り返すと、メンフィスがダイビングヘッドでボールを枠内に突き刺している。負傷で常時出場がかなわないメンフィスだが、今季公式戦636分間で7ゴールを記録。90分間に1ゴールを決めている計算となる。

選手間の連係と個々のクオリティーを光らせながらリードを2点に広げたアトレティコ。シメオネ監督は58分に負傷のためかヒメネスを下げてヴィツェルを投入。67分にはメンフィス、リーノ、デ・ポールとの交代でロドリゴ、ジョレンテ、モラタを入れ、また81分にはこの日も強心臓のプレーを連発したバリオスをサウールに代えて、交代枠を使い切っている。

終盤、アトレティコはバレンシアの意地の攻撃に遭うも、危険な場面をほとんどつくらせず、2点リードを保ったまま試合終了のホイッスルを迎えた。ここ1年のホーム戦成績を25勝2分けとした同チームは、前日にビジャレアル戦を3-5で落としたバルセロナと勝ち点44で並び、得失点差で上回って3位浮上。首位ジローナとは1試合未消化のの状況で勝ち点11差をつけられ、消化数が同じ2位レアル・マドリーとの差は10となっている。

広告

ENJOYED THIS STORY?

Add GOAL.com as a preferred source on Google to see more of our reporting

0