13日のラ・リーガ第16節、アトレティコ・マドリーは本拠地メトロポリターノでのバレンシア戦に2-1で勝利した。
バルセロナ戦(●1-3)、アトレティック・クルブ戦(●0-1)、PSV戦(○3-2)のアウェー3連戦を終えて、2025年最後の“要塞”メトロポリターノの試合に臨むアトレティコ。シメオネ監督はこのバレンシア戦、GKオブラク、DFモリーナ、プビル、ハンツコ、ルジェーリ、MFジュリアーノ、バリオス、コケ、ニコ・ゴンサレス、FWスルロット、フリアン・アルバレスを先発させている。
前半、アトレティコは17分に先制に成功する。GKアギレサラバが処理し切れず、ファーに転がったボールに主将のコケが詰めると、枠の左隅に狙い澄ましたシュートを突き刺した。
リードを得たアトレティコだったが、勢いは続かずバレンシアの反撃を受けることに。35分にはCKからペペルにネットを揺らされるが、直前のプレーでウーゴ・ドゥロがオフサイドに位置していたためゴールは取り消しとなった。アトレティコは冷や汗をかきながら、1点リードのまま試合を折り返す。
後半、バレンシアの勢いに押されていたアトレティコは徐々にボール保持率を上げていくが、2点目を奪うことができない。シメオネ監督は59分に交代カードを3枚切り、バリオス、ニコ、精彩を欠いていたフリアンを下げてグリーズマン、ギャラガー、アルマダを投入。だが、次にゴールを決めたのはバレンシアの方だった。ペナルティーエリア手前のベルトランが右足を一閃すると、強烈な勢いのボールがオブラクが守るゴールに飛び込んだ。
追いつかれたアトレティコだったが、ここはメトロポリターノだ。シメオネ監督の鼓舞もあり、圧倒的な迫力を得たチャントに背中を押されるチームは、4分に勝ち越しゴールを決めた。プビルがペナルティーエリア内左に送ったボールを、グリーズマンが跳び上がって左足でトラップ。背番号7は着地後、狭いスペースの中で巧みに左足でハーフボレーを繰り出し、アギレサラバを破っている。グリーズマンは今季ラ・リーガ5得点目で、いずれも途中出場から決めている(CLでは先発で1得点、途中出場から1得点)。今季は“スーパーサブ”として、チームの大きな力となっている。
スコアをひっくり返したアトレティコは、終盤にはスルロットもシュートを決め切ったが、これはオフサイドにより取り消しに。それでも1点リードを最後まで維持して、試合終了のホイッスルを聞いている。
メトロポリターノでの2025年最終戦を終えたアトレティコだが、同スタジアムでの成績はまさに圧巻だ。2025年に敗戦したのは3月16日のラ・リーガのバルセロナ戦、4月2日のコパのバルセロナ戦のみで、それ以外の成績は21勝3分け。ここ11試合は全勝を貫いている。今季に限っても11勝1分けと、まさに“要塞”と呼ぶにふさわしいスタジアムだ。




