23日のラ・リーガ第13節、アトレティコ・マドリーは敵地コリセウム・アルフォンソ・ペレスでヘタフェ戦を1-0で制した。
シーズン開幕直後こそつまずいたものの、第4節ビジャレアル戦で初勝利を収めて以降の成績は7勝2分けと、勢いを手にしているアトレティコ。しかしこのヘタフェ戦は油断禁物だ。
昨季もシーズンの途中までは好調だったアトレティコだが、3月にヘタフェ相手に14年ぶりの敗戦を喫すると(1-0でリードしていたものの終盤に2失点)、その後チャンピオンズリーグのベスト16でレアル・マドリーに敗れるなど一気に調子を落とした。シメオネ監督は「あのヘタフェ戦が我々にとって最も大きな打撃だった」と振り返っている。
ジュリアーノ、GKオブラクを負傷で欠いたアルゼンチン人指揮官は、GKムッソ、DFモリーナ、ヒメネス、ラングレ、ルジェーリ、MFジョレンテ、バリオス、コケ、バエナ、ニコ・ゴンサレス、FWフリアン・アルバレスを先発させている。なおコケはこの一戦が、アトレティコでの通算700試合目となった。
前半、アトレティコは6分にCKの流れからニコ・ゴンサレスがヘディングシュートを放つも、これはGKダビド・ソリアのセーブに遭う。その後はヘタフェの激しいプレッシング、スペースをしっかり埋める守備に苦戦。また14分にはマルコス・ジョレンテが筋肉系の負傷でプレー続行不可能となり、シメオネ監督は代わりにグリーズマンを起用している。
アトレティコはその後も攻めあぐね、スコアレスのまま試合を折り返す。後半、シメオネ監督は次々の選手交代を敢行。59分にコケ、フリアンを下げてスルロット、ラスパドーリを入れると、69分にはニコ、ルジェーリをハンツコ、ギャラガーに代えて交代枠を使い切った。
その後もヘタフェの守備を崩し切れずにいたアトレティコだが、82分についにスコアを動かした。ペナルティーエリア手前右のバエナが右足アウトサイドでエリア内左にクロスを送り、ラスパドーリが左足ダイレクトで中央に折り返す。このボールがドゥアルテのオウンゴールを誘発している。
ようやく先制したアトレティコはヘタフェの反撃をシャットアウトし、ウノセロ(1-0)の勝利を達成。ラ・リーガ5連勝を果たしている。
ラ・リーガ第13節までの成績は8勝4分け1敗、初勝利のビジャレアル戦以降8勝2分け、敗戦は開幕節エスパニョール戦のみ……破竹の勢いを見せる4位アトレティコは勝ち点を28として、3位ビジャレアルとの勝ち点1差、首位バルセロナとの3差を維持。2位レアル・マドリーとの差も、暫定で3ポイントに縮めている。




