オーレ・グンナー・スールシャールは熱を帯びた調子でフレッジにメッセージを送ろうとしていた。
マンチェスター・ユナイテッドはコーナーキックを獲得していたが、監督は攻撃に関してやるべきことを考えていなかったようだ。その代わり彼の頭の中は、この後やってくるであろう相手のカウンターをどう処理するかで一杯だった。
彼は口の周りを手で囲って、ブラジル人MFに向かって声を荒げ、次にマルコス・ロホにも呼びかけた。はっきりとは聞こえなかったが意図は理解したようだった。
ニューカッスルがコーナーキックをクリアすれば、問題が起きる。そのため、フレッジをタッチラインに戻らせ、ギャップを埋めさせようとしたのだが、その努力は無に帰した。フレッジがそのメッセージを受け取ったときにはもう遅く、ユナイテッドは失点してしまったのだ。
Getty Imagesスペースにアラン・サン=マクシマンが走り込む。このスペースは、ニューカッスルで起こった「悲劇の午後」の元凶として集約される、まさに悲劇的な“ギャップ”になってしまった。
このスペースから、ボールはマシュー・ロングスタッフに転がり込み、それが見事な決勝ゴールとなったのであった。
その瞬間、我々は「スールシャールが意図を選手に伝えられていない」と言われる証拠をはっきりと見せつけられることになった。
■ニューカッスル戦は混乱を象徴する試合に

支払った代償は重く、致命的な一撃だった。
ニューカッスルは「恐れるものは何もない」といった様子だった。
一方、試合開始前からユナイテッドには、スールシャールはアレックス・ファーガソン時代の最も危機的な時期よりも結果を残せないのではないか、との意見が渦巻いていた。とはいえ、相手はニューカッスルだ。1週間前にはレスターに0-5と大敗を喫し、スティーヴ・ブルースも監督として22回の対戦経験がありながらも、ユナイテッドに一度として勝てていなかった。スールシャールが勝つチャンスがあるとするならば、まさしくこの試合だったのだ。
しかし、改めて書くが、そうはならなかった。
試合の中から見出せるポジティブな点はほとんどなく、チームはただただ混乱していた。
最も活躍した攻撃陣を挙げるとするなら、ダニエル・ジェームズだろう、しかし、カウンターに入れるスペースがなければ彼のプレーは活きない。ロングスタッフの決勝ゴールを許した時、サン=マクシマンに与えたようなスペースがなくてはいけないのだ。
マーカス・ラッシュフォードはまたもや「消えて」いた。彼の対面にいたジョエリントンは55分に交代したにも関わらず、ラッシュフォードよりも多いタッチ数を記録していた。
ラッシュフォードの近くに選手を配置し、コンビネーションを作る方法をスールシャールは見つけられていないようだ。このイングランド人は魂が抜けてしまったように見える。
これはピッチで起こっていた一部始終である。連携がなくなり、選手は互いの意図を読み違え、立ち尽くしたままチームメイトを近くに呼び合うような状況になってしまっている。
後半唯一の好材料は、アンドレアス・ペレイラが走りこんだ左サイドのスペースだろう。しかし2回の機会はともにボールを中央に供給できず終わってしまった。
今、最もゴールの可能性があるのはセットプレーのようだ。しかし、前半終了間際に訪れた最初のチャンスでは、彼の目の前に大きな裂け目のようなスペースができたのに、結局ゴールを逃してしまった。
■リーグ戦18試合で勝ち点17
Getty Imagesユナイテッドはホーム以外で勝てない呪いにかかっている。
全てのコンペティションを合わせて、アウェーでは11試合勝利から見放されている。この絶望的な期間はなんと、あのパリでの夜(CLパリ・サンジェルマン戦)の後から始まっているのだ。
パリ・サンジェルマンをパルク・デ・プランスで破った功績が大きかったからこそ、スールシャールは正式監督になれたわけだが、それ以来、ユナイテッドはリーグ戦18試合でなんと勝ち点17しか奪えていないのだ。
スールシャールは、主力選手のケガを不調の原因とするかもしれない。ポール・ポグバ、アントニー・マルシャル、アーロン・ワン=ビサカ、ルーク・ショー、ヴィクトル・リンデロフ……これだけの選手が離脱すれば、どんなチームでも低迷はするだろう。しかし、ユナイテッドの問題は、彼らが戻ってきても不調続きなことだ。そして、次の対戦相手は、リヴァプールだ。
スールシャールの「実験」が取りやめになるまで、どれだけの間ユナイテッドに留まることができるだろうか…。
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です





