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まさに“モンバエルツ劇場”采配的中の横浜FM…決勝へ指揮官「セレッソにはなんとしても勝ちたい」

天皇杯準決勝が23日に開催され、横浜F・マリノスが柏レイソルを2-1で下し、4年ぶりの決勝進出を決めた。エリク・モンバエルツ監督が激戦を振り返った。

「非常に自分たちの力を出した良いゲームだった」と試合を振り返るモンバエルツ監督は、この試合で見事な采配を見せた。

1点を先行された後半に、MF扇原貴宏が左足を負傷してしまう。ここでモンバエルツ監督はFW伊藤翔を投入し、最前線のウーゴ・ヴィエイラの背後に置き、トップ下だった天野純をボランチに下げた。これが功を奏し、伊藤が起点となり、下平匠のクロスに伊藤自らが頭で合わせて同点弾を奪取。

さらに、1-1のまま延長に突入すると、延長後半に下平を下げて遠藤渓太を投入。すると、遠藤がドリブルからウーゴ・ヴィエイラへ鋭いパス。これを受けたウーゴ・ヴィエイラが冷静に流し込んで逆転に成功。「交代によってきっと違いを出せるだろうと思った」と、まさに“モンバエルツ劇場”だった。

「前半は相手に押される展開がちょっと長く続きました。柏が非常にボールポゼッションに優れていて良いプレーをしていた。ただ、後半に関しては自分たちがある程度ゲームをコントロールできた。特に伊藤翔が入って攻撃面で活性化してくれました」

さらに、遠藤投入については「スピードのある遠藤がベンチにいたので。彼が入って素晴らしいアクションから勝ち越しゴールを生むことができた」とコメント。

決勝はセレッソ大阪と対戦することが決定。今季、2度リーグ戦で対峙しているが、いずれも敗戦。さらに、熾烈なACL圏内争いで敗れたリベンジを果たす絶好のチャンスとも言える。

「もちろんセレッソのことはリスペクトしていますけども、自分たちはセレッソを倒せるクオリティを持っていると信じています。苦しめられているセレッソにはなんとしても勝ちたい」

強く意気込んだモンバエルツ監督は、今季限りで退任することが決定しており、この決勝がラストゲームとなる。有終の美を飾るべく、埼玉スタジアム2002で行われる元日決戦に臨む。

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