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「我々は何年も前からエデン・アザールをマドリーに連れてこようと試みてきた」
レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長は語る。
これは誇張ではない。アザールのサンティアゴ・ベルナベウへの移籍は、いわば10年越しのプロジェクトだった。
Getty/Goal2009年5月、ジネディーヌ・ジダンは古巣ロス・ブランコスに18歳のベルギー人を獲得するよう公に進言した。それはリーグ・アン年間最優秀若手選手に輝いたばかりのアザールだった。
「すぐにでもアザールをマドリーへ連れてくるべき」
当時はクラブの名OBに過ぎなかったジダンは、リール所属のウィンガーを絶賛した。それから1年も経たないうちに、アザールは再び最優秀若手選手賞を受賞。この時、ジダンはペレスの非公式のアドバイザーとして、このティーンエイジャーの獲得を勧めた。
ジダンは「彼が未来のスターであることに疑いはない」と言い切っていた。
「とてもスピードがあり、個人技は多くの点で素晴らしい才能を持っている。偉大な選手になると確信しているよ」
ジダンは間違っていなかった。だが残念ながら、この時のペレスは新たな“銀河系軍団”構築にご執心だった。2009年6月に2度目のレアル・マドリー会長就任を果たすと、クリスティアーノ・ロナウドやカカと契約を結んでいた。結果として、アザールは2011年にチェルシーへと移籍することとなる。
■セスク「すべてを勝ち取る」

ブルーズの10番を背負う彼に対してペレスが関心を失ったわけではなく、ジダンが最初にマドリーで指揮を執った2016~18年の間、その動きはいささか活発になった。
だが結局のところ、この間に移籍が実現することはなかった。チェルシーがスター選手を手放したがらなかったことは当然として、何よりアザールの居場所である左ウィングにはC・ロナウドが君臨していた。
ジダンが復帰してロナウドが去ったいま、白い巨人のボスはようやくアザール獲得に本腰になった。アザールはヨーロッパリーグ決勝でアーセナル相手に2ゴールを決めたあと、チェルシーを離れて新たな挑戦に取り組むことを認めた。
アザールは以前より、「彼がいたから、フットボールを始めたんだ」と語ったほど、ジダンへの憧れは強い。焦点は、その思いがジダン・マドリーを再び高みに導くかどうかだ。
ともにプレーし、スペインでの経験も豊かなセスク・ファブレガスはラ・リーガでアザールが成功することに「疑いようもない」と断言している。
「レアル・マドリーでエデンはすべてを勝ち取るだろうね。彼はやってのけるだろう、輝けるはずさ」
■どこで起用されるか?
Goal活躍できることは前提にあるにしろ、マドリーのどこでフィットするか、現存メンバーたちとどのような化学反応を放つかがポイントとなる。
彼のポジションでは昨シーズン、ヴィニシウス・ジュニオールが、負傷離脱を挟みながらではあったが、スペインでのデビューシーズンで良い働きを見せた。
だが、アザールの加入によりおそらくヴィニシウスは右ウィングへとポジションを移すことになるだろう。彼が好む左ウィングは、切れ込んで右足でシュートを放つことを好むアザールに譲ることになる、ということだ。
2018-19シーズンにマドリーで輝きを放った数少ない選手の中に、カリム・ベンゼマもいる。全公式戦で30ゴールを記録したベンゼマだが、来シーズンはかつてロナウドとそうだったように、アザールとも共存できることを証明しなければならない。
アザールはチェルシーで、しばしば“偽9番”としてプレーすることを要求された。その背景にあったのは、かつて所属していたアルバロ・モラタの不調である。したがって、必然的にその役割を求められるようになり、彼はしっかりとその役目を果たした。
ただし、アザールはあくまでもアセンシオやヴィニシウスとともにウィンガーの一角に数えられるだろう。中央はベンゼマが引き続き担うことが濃厚だ。
とはいえ、ジダンの柔軟性も見逃してはならない。“第一次政権”では、戦術的多様さを欠いているという批判もあったが、ギャレス・ベイルの度重なる離脱によって、徐々にそのウィークポイントを克服していった。
Goal4-3-3が基本布陣であったが、ときに4-3-1-2も使いこなしていた。そこで輝いたのがイスコ。優れた攻撃センスを、ロナウドとベンゼマの背後で発揮した。当然、アザールにも同じ役割を期待してもいいだろう。
また、マドリーはアザールに先んじてルカ・ヨヴィッチをフランクフルトから獲得した。そのため、2トップという選択肢は以前よりも簡単に受け入れられる可能性もある。

マドリーがより得点を必要とするのであれば、4-2-4の陣形でアザール、ベンゼマ、ヴィニシウス、ヨヴィッチの4人が同時にピッチに立つ可能性だって否定できない。
■期待される役割
GOALいずれにせよ最も重要なことは、マドリーの攻撃陣にインスピレーションを加えることだ。ヴィニシウスを除けば、面白みに欠けていただけに、ベルナベウの観衆は大きな期待を寄せるだろう。
アザールは欧州5大リーグで最もドリブルを成功させた(255回)。また、122回チャンスメイクに成功し、これは5大リーグで3位であり、リオネル・メッシよりも1回多い数字だ。
何より、彼はキャリアハイとなる21ゴールを叩き込み、エースとしてチェルシーを牽引し続けた。
現在28歳で、選手としてはピークにあり、まさに移籍するには完璧なタイミングだ。指揮官は「メッシもロナウドも素晴らしい。だが私はアザールが大好きだ」と話す。来シーズン、皆がその言葉の意味を理解するだろう。
プレッシャーは大きい。だがアザールはそれに値する選手であると証明するだろう。
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です





