26日に行われたJ1昇格プレーオフ準決勝で、ジェフユナイテッド千葉は名古屋グランパスに2-4で敗れた。佐藤勇人が名古屋に所属する弟・寿人と交わした会話の内容を明かした。
試合は前半終了間際にCKからラリベイが決めて千葉が先制に成功したものの、後半に痛恨の4失点。終盤に1点を返したが、名古屋に2-4で敗れた。
佐藤は「もちろん、悔しいの一言です。名古屋のほうが力があった」と素直な感想を述べた。
千葉はリーグ戦で終盤に7連勝をマーク。最終戦でJ1昇格プレーオフ出場圏内の6位に滑り込んだ。しかし、佐藤は勢いだけでは今日のような試合には勝ちきれないと説く。
「ずっと連勝していて、勢いはありました。ただ、やっぱりここを勝ち抜くには、勢いだけじゃ足りないなと。やっぱりシーズン通してしっかりとした戦いができなければ、こういう試合を勝つことは難しい」
この試合の見どころの1つとなった千葉の佐藤勇人と名古屋の佐藤寿人、双子の兄弟対決。ともにピッチに立ったが、兄弟対決の軍配は弟・寿人に上がった。兄・勇人は試合後に「寿人には名古屋の昇格を応援しているから、頑張ってくれと伝えました」と会話したことを明かした。
弟・寿人は試合後に「残酷な結果だけど、勝者がいて、敗者がいるのがサッカーだ」と話していたことを伝えられると、兄・勇人は「その通りだと思いますし、前回、豊田でやった時には、逆の形になりましたし、今回はまた逆の形になって。寿人が言ったようにそれがサッカーですし、それがプロで生きているという意味なので。自分たちはそれをしっかり受け止めて、寿人と名古屋をしっかり応援したいです」と、弟と名古屋の健闘を祈っていた。