2017-09-04-korea(C)Getty Images

「ここ10年で最も重要な試合」W杯に黄信号の韓国代表について現地記者の見解は?

いよいよ残り1試合となった2018FIFAワールドカップ・アジア最終予選。グループAで自動出場圏内の2位につける韓国は、最終節で勝ち点2差の4位ウズベキスタンとの試合に臨む。重要な一戦を前に、『Goal』韓国版の記者として活動するマーク・ソー氏に話を聞いた。

アジア最終予選は、各グループの上位2カ国がW杯出場権を獲得する。3位に入ったチームはグループBの3位と対戦し、勝利すれば北中米カリブ海予選4位チームとのプレーオフに回ることになる。

グループAではイランがすでに首位突破を決めており、もう一枠を勝ち点14の2位韓国、同12のシリアとウズベキスタンが争っている。韓国は勝利すれば無条件で出場権を獲得することができるが、引き分け以下に終わると、他試合の結果次第ではロシアへの切符を逃してしまうことになる。

以下に続く

最終節の対戦カードは、韓国はウズベキスタンと直接対決に、シリアはイランとの一戦に臨む。

ソー氏は、韓国は「勝利することが必要」としながらも、3チームで争う最後の一枠では「最有力候補」であるとの見解を示している。

「韓国はシリアとウズベキスタンを2ポイント上回る。本戦出場には勝利が必要だ。もし引き分ければ、シリアがイランに敗れることを祈らなければならない。可能性は韓国が最も高いだろう。可能性は50%以上だと信じている」

その一方で、ソー氏はウズベキスタン戦が「ここ10年で最も重要な試合」とし、予選で敗退するようなことがあれば、韓国サッカー界に暗い影を落とすと警鐘を鳴らしている。

「もし韓国がW杯本戦の出場権を逃せば、韓国サッカー界にとって本当に暗い瞬間になるだろう。国民の半分は、本大会に出場できなかったことを経験していない。1986年以降、毎大会出場してきた。韓国のサッカー界は、代表チームに依存している。競技面だけではなく、マーケティングの部分や、そのほかのことにも影響があるだろう。ウズベキスタン戦はここ10年で最も大事な試合だ」

また、8月31日のイラン戦(0-0)を振り返り、「イランのディフェンスはアジアのレベルを超えている」と語ったソー氏。そして、イラン戦では「最悪の状況を回避した」とポジティブにとらえているようだ。

「シン・テヨン監督は、もしイラン戦に敗れたらより難しい状況に追い込まれることを理解していた。だから、用心深くスコアレスドローで試合を終えたんだ。W杯本戦出場には、1ゴールで十分だったが、最悪のシチュエーションは回避できて満足だろう」

過去7大会連続でW杯本戦に出場している韓国。「韓国サッカー界において、ここ10年で最も大事な試合」は6日の深夜0時、ウズベキスタンのホームで行われる。

サッカーのライブを観るならDAZNで!1ヶ月間無料のトライアルを今すぐ始めよう。
広告