レアル・マドリーは、FWカリム・ベンゼマへの信頼を失っていないようだ。
ガリー・リネカー氏は先日、ベンゼマを「過大評価された選手」だと評した。これに対して憤慨したジネディーヌ・ジダン監督は「恥ずべきこと」とリネカー氏を批判している。
マドリーは今季公式戦16試合を終え、FWクリスティアーノ・ロナウド(7得点)とベンゼマ(2得点)は9得点と確かに例年のような決定力を発揮できていない。だがジダン監督はベンゼマこそがC・ロナウドの最高のパートナーだと考え続けている。
ジダン監督はベンゼマについて「60ゴールを決める選手ではないが、25~30ゴールを自ら決め、30ゴールをチームメートにもたらす」と述べ、フランス人FWのチャンスメーク力を高く評価。ベンゼマがマドリーに必要不可欠な選手であることを強調した。
ジダン・マドリーは、明確な“9番”を置かないチームだと言える。トップ下にイスコ、前線にC・ロナウドとベンゼマを据える4-4-2は機能しており、昨季リーガエスパニョーラとチャンピオンズリーグの2冠をもたらした。
一方、リネカー氏は故ヨハン・クライフ氏が率いたバルセロナで“9番”のポジションを与えられず、ウィングに配置されて苦しんだ過去がある。彼には、明確な“9番”がいないチームを理解するのは難しいのかもしれない。


