2017-10-06-japan2(C) Getty Images

日本代表、113位の”格下”ニュージーランドに苦戦…倉田秋の代表初ゴールで辛くも勝利

■日本 2-1 ニュージーランド

日本:大迫(50分)、倉田(87分)
ニュージーランド:ウッド(59分)

キリンチャレンジカップ2017が6日に豊田スタジアム(愛知)で行われ、日本代表はニュージーランド代表と対戦した。試合は日本(FIFAランキング40位)が2-1でニュージーランド(同113位)に勝利した。

日本代表は2018 FIFAワールドカップ ロシア アジア最終予選を勝ち抜き、グループBの首位で6大会連続の本大会出場を決めた。W杯までの残り約8カ月は、23の枠を巡って熾烈なメンバー争いが繰り広げられることになる。チームを率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、今回の代表メンバーから本田圭佑(パチューカ/メキシコ)、長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)、岡崎慎司(レスター・シティ/イングランド)ら常連組の招集を見送っており、当落線上にいる選手たちにとっては絶好のアピールチャンスとなる。

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この日のスタメンは、GK川島永嗣、DF酒井宏樹、吉田麻也、槙野智章、長友佑都、MF山口蛍、香川真司、井手口陽介、FW久保裕也、武藤嘉紀、大迫勇也の11名。香川が6月7日のシリア戦以来の先発復帰となったほか、槙野がセンターバックとして起用された。

試合は序盤から日本がボールを支配する。6分、右サイドで相手DFの裏を取った久保がペナルティエリア右から鋭いクロスを入れる。大迫がニアに飛び込んだが、ここは合わしきれなかった。さらに8分、ペナルティエリア内でこぼれ球を拾った香川が右足シュート。決定的な場面だったが、ここは右ポストを直撃。先制点とはならなかった。

一方、ニュージーランドはプレミアリーグでプレーするクリス・ウッド(バーンリー)を中心に、カウンターからチャンスを作る。29分、ロングボールに抜け出したウッドがシュートまで持ち込んだが、ここは枠の上へ外れる。しかし、降りしきる雨の影響か、日本は再三のチャンスを生かしきれず、スコアレスでハーフタイムを迎えた。

後半立ち上がりもなかなかゴールを奪えない日本。均衡が崩れたのは50分だった。右サイドからパスをつなぐと、山口がミドルシュートを狙う。これをペナルティエリア内のアンドリュー・デュラントが腕で止めてしまい、日本にPKが与えられた。キッカーの大迫が落ち着いてゴール右に蹴り込み、日本が先制に成功した。

追加点を狙う日本に対し、ニュージーランドも反撃に出る。59分、右サイドのマルコ・ロハスがドリブルで長友をかわし、クロスを入れる。吉田の背後に飛び込んだウッドがヘディングで合わせて同点に追いついた。

追いつかれた日本は最初の交代カードを切る。60分、香川と大迫を下げ、小林祐希と杉本健勇を投入。さらに武藤に代えて乾貴士(70分)を、井手口に代えて倉田秋(82分)を投入した。

その後も勝ち越しを狙って攻め続ける日本。76分にペナルティエリア手前でこぼれ球を拾った長友が強烈なミドルシュートを放ったが、ここはGKステファン・マリノヴィッチが横っ飛びで反応した。さらに小林もミドルシュートで相手ゴールを脅かした。

日本にとって待望の得点が生まれたのは87分。左サイドの乾がクロスを入れると、ファーサイドの酒井宏樹がヘディングで折り返す。中央に飛び込んだ倉田がダイビングヘッドで押し込み、日本が土壇場で勝ち越した。倉田にとっては日本代表初ゴールとなった。このまま試合は2-1で終了。日本はFIFAランキング113位のニュージーランドに辛くも勝利した。

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