世界的スーパースター、クリスティアーノ・ロナウドはスペイン・マジョルカ島出身の若き才能、マルコ・アセンシオを絶賛した。ロナウドは彼を「世界一の選手になれる次世代のエース」と称し、サッカー界の最高峰からのお墨付きを与えたのだ。
しかしアセンシオは、スーパースターのそんな言葉にも動じない。
「将来クリスティアーノが僕にバロンドールを託してくれるときが来たら、それはとても光栄なことだよ。でも僕はまだそこまでは考えられない。一歩ずつ努力していくだけだからね」
ロナウドからの言葉を受けて、そう淡々と語っている。
だが、実際のところアセンシオはロナウドの後継者になれるのだろうか? 『Goal』は2人のこれまでのキャリアにスポットを当て、共通点を探ってみた。
17歳で1部リーグデビュー
Imgaoまず、最初の共通点は2人とも17歳という若さで1部リーグ公式戦デビューを飾っていることだ。ロナウドは2002年9月30日にスポルティング・ブラガ戦で初出場を果たし、アセンシオも同じく2013年、彼が17歳のときに1部リーグ初出場を果たしている。残念ながらこの試合、チームはともに敗れたという共通点もあるが、この若さでピッチに立ったという事実は変わらない。
若くして最愛の家族との決別
Getty Imagesロナウドがすでにマンチェスター・ユナイテッドでプレーしていたころ、20歳の時に父が逝去。アセンシオもわずか15歳で最愛の母を失っている。
ビッグクラブとの契約
Gettyロナウドは18歳の時にスポルティング・リスボンからマンチェスター・ユナイテッドへ移籍した。そしてアセンシオも同じく18歳という若さでレアル・マドリーと契約を交わしている。
キックの芸術性
Getty2人の共通点はプレーにも表れており、共に速さ、ポテンシャル、巧妙さ、献身性に優れている。中でもキックの技術は特別だ。ロナウドの歴史に残る芸術的なゴールの数々は言うまでもないが、それを追うようにしてアセンシオもキーパーを悩ませる数々のゴールを生み出している。
家族への愛
Gettyピッチを離れても2人の間の共通点は健在だ。ロナウドにとって家族が一番ということは周知の事実であるが、それはアセンシオも同様。彼のキャリアは常に父と兄弟で一緒に歩んできたもので、先日の契約更新の際も「家族にはいつも感謝しているよ。うまくいっている時でも困難な状況の時でもすべて家族のおかげなんだ」と語っている。
称賛しあう関係性
Goalそして最も重要な共通点は、ロナウドとアセンシオはお互いに称賛し合える関係だということだ。ロナウドはアセンシオを高く評価しているが、アセンシオもロナウドを尊敬してやまない。
「彼は野望を持ち続け、これまで多くの素晴らしい偉業を達成してきたんだ。彼の背中を追って、見習わないといけないよ」
この言葉がその尊敬心の大きさを物語っている。
これまで“第二のロナウド論”は至るところで唱えられてきたが、ロナウドが偉大すぎるがゆえ、どれも空論に過ぎなかった。果たしてアセンシオは、次世代のロナウドとなれるのか。今後に注目していきたい。
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