日本プロ野球(NBP)のセントラル・リーグ(セ・リーグ)では、2027年より指名打者(DH)制度が導入される。パシフィック・リーグ(パ・リーグ)ではすでに導入されているDH制により、どのような変化があるのだろうか。
本記事では、セ・リーグで導入されるDH制について解説する。
セ・リーグのDH制はいつから導入?
セ・リーグがDH制を導入するのは2027年シーズンから。2027年のセ・リーグ公式戦は3月26日に開幕予定で、このシーズンからDH制による試合が行われる。そのため、2026年のレギュラーシーズン、セ・リーグのクライマックスシリーズでは、DH制は導入されず、従来通り投手も打席に入る。
なお、パ・リーグでは、1975年からDH制が採用されており、今年で導入52シーズン目となっている。
シーズン | セ・リーグ | パ・リーグ |
|---|---|---|
1975年~2026年 | DH制なし | DH制あり |
2027年~ | DH制あり | DH制あり |
DH制とは?投手はどうなる?
DHは「Designated Hitter(指名打者)」の略で、投手に代わって打席に立つ攻撃専門の選手を起用できる制度だ。
従来のセ・リーグでは投手も打順に入り、基本的に9人で攻撃と守備を行ってきた。一方、DH制では投手とは別に指名打者を打順に組み込めるため、投手は基本的に投球に専念することになる。
ただし、「投手は完全に打席に入らない」というわけではない。現在の公認野球規則では、先発投手自身をDHとして打順に入れることが可能。いわゆるメジャーリーグ・ベースボール(MLB)で導入されている「大谷ルール」と呼ばれる仕組みで、同じ選手に「先発投手」と「指名打者」という2つの役割を与えることができる。この場合、投手として降板した後もDHとして打席に立ち続けることができる。
DH制導入でセ・リーグはどう変わる?
大きな変化の一つが攻撃力の向上だ。投手の打席を打撃を専門とする選手に置き換えられるため、打線に切れ目が生まれにくくなる。また、守備に不安を抱える強打者や、コンディション面から守備の負担を減らしたい選手をDHで起用する選択肢も生まれる。各球団にとっては、DHを前提とした選手獲得や編成も重要になる。
セ・リーグ特有だった采配にも大きな変化が生じ得る。投手の打順を考慮した代打や継投、投手に代打を送った後の守備変更など、「投手が打席に立つこと」を前提とした戦術は大幅に変わることになる。
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