天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会では21日にラウンド16が行われ、準々決勝進出チームが決定した。
3回戦で筑波大を延長戦の末に2-1で下した柏レイソルと、徳島ヴォルティスを2-0で撃破したヴィッセル神戸の一戦。試合は神戸が3分、後方からのロングパスに反応した飯野七聖が抜け出し、折り返しを佐々木大樹が押し込んで先制に成功する。対する柏は後半に細谷真大らを投入して攻勢を強めたが、最後まで神戸守備陣を崩しきれず。神戸が3年連続の準々決勝進出を決めた。
J1のFC東京を2-1で下し、下剋上を果たしてラウンド16に駒を進めた千葉は、3回戦でモンテディオ山形を6-3で撃破した札幌をホームに迎えた。序盤こそJ1の札幌が攻勢に出た中、徐々にJ2の千葉が試合のペースを握り始めると、45分にボックス手前でFKを獲得。これを品田愛斗が右足を振り抜き、絶妙なFKを決めて千葉が先制する。後半に入ると、札幌に押し込まれる時間もあったが、逃げ切りに成功し、千葉が2試合連続でのジャイキリに成功し、10年ぶりの準々決勝進出を果たした。
維新みらいふスタジアムで行われたサガン鳥栖vsレノファ山口FCでは、序盤からJ2の山口が鳥栖を押し込む展開に。6分、ボックス左に抜け出した若月大和が中央に持ち込んで右足でゴールネットに突き刺すと、その5分後には山本駿亮が追加点を奪取。最後まで2点のリードを守り抜き、前回のクラブ史上初のラウンド16進出に続き、ベスト8進出を決めた。
トランスコスモススタジアム長崎で行われたV・ファーレン長崎vs横浜F・マリノスは、1-1の同点で迎えた後半アディショナルタイムに長崎がマテウス・ジェズスのゴールで逆転に成功。このまま勝利するかと思われた中、横浜FMがJ1の意地を見せ、後半アディショナルタイム8分に西村拓真、その2分後には植中朝日が連続で決めて、劇的勝利を収めている。
その他、ニンジニアスタジアムで行われたサンフレッチェ広島vs愛媛FCは、広島が順当に2-0で勝利。JIT リサイクルインク スタジアムで行われたヴァンフォーレ甲府vs鹿島アントラーズは2-1で鹿島が競り勝ち、パナソニック スタジアム 吹田で行われたガンバ大阪vs湘南ベルマーレは、3-2でG大阪が打ち合いを制している。
■ラウンド16 結果
・8月21日(水)
ジェフユナイテッド千葉(J2) 1-0 北海道コンサドーレ札幌(J1)
柏レイソル(J1) 0-1 ヴィッセル神戸(J1)
ヴァンフォーレ甲府(J2) 1-2 鹿島アントラーズ(J1)
京都サンガF.C.(J1) 2-0 大分トリニータ
ガンバ大阪(J1) 3-2 湘南ベルマーレ(J1)
サンフレッチェ広島(J1) 2-0 愛媛FC(J2)
サガン鳥栖(J1) 0-2 レノファ山口(J2)
V・ファーレン長崎(J2) 2-3 横浜F・マリノス(J1)
■準々決勝 対戦カード
・9月18日(水)
横浜F・マリノス(J1) vs レノファ山口FC(J2)
サンフレッチェ広島(J1) vs ガンバ大阪(J1)
鹿島アントラーズ(J1) vs ヴィッセル神戸(J1)
京都サンガF.C.(J1) vs ジェフユナイテッド千葉(J2)