とはいえロカテッリも認めているように、まだやるべき仕事は残っている。「まだ肩の荷は下りていない」と28歳は語り、「まだプレーオフ決勝が残っているからね」
プラス材料としては、カーディフでウェールズを倒すほうが、ゼニツァでボスニア・ヘルツェゴビナを退けるより難しい挑戦になっていたはずだ――それが理由で、木曜日にはガットゥーゾのチームの複数のメンバーが、バルカン勢のPK戦勝利を祝っている姿が目撃された。
セルゲイ・バルバレズ率いる同国はFIFA世界ランキング66位(苦境にあるとはいえイタリアは12位)と下位に沈み、得点面では40歳の主将で最多得点者かつ歴代最多出場のエディン・ジェコへの依存度が依然として高い。しかしボスニアは、最終節でオーストリアに追いつかれるまであと13分で自動出場権を確保するところまで迫っており、さらにカーディフ・シティ・スタジアムでは試合でもPK戦でも先にビハインドを負いながら底力を示した。
さらに、プレッシャーはすべてアッズーリにのしかかっている。いまイタリアサッカーは苦しい状況にある。代表が史上初めてW杯を2大会連続で逃しただけでなく、今季のチャンピオンズリーグでセリエA勢が1クラブも準々決勝に進めなかったことで、国内リーグの強さも改めて厳しい検証の対象となっている。
それでも、何らかの名誉回復へ向かうこの重要な最後の一歩を前に、慎重ながらも楽観的な空気がある。トナーリは今夏にプレミアリーグの多くのクラブが獲得を望む理由を示しており、インテルで同様に引く手あまたのDFアレッサンドロ・バストーニは先週、負傷からの復帰を最高のタイミングで果たした。総じてイタリアのほうがボスニアより戦力的に上でもある。
加えて、W杯プレーオフ連敗のあと、代表への信頼をある程度取り戻させた指揮官がいる。
スウェーデンと北マケドニアに敗れた過去の試合では、間違いなく今より良い選手が揃っていたが、ファビオ・カペッロが先週語ったように、当時のチームはガットゥーゾのグループほど一枚岩には見えなかった。だからこそ、「北アイルランド戦では魂を込めて戦うチームを見た」と言う。
相手はボスニア・ヘルツェゴビナだけではない。準決勝前に見たとトナーリが語った、同じ「悪夢(デーモン)」とも戦うことになる。「怖かったと言っているわけじゃない」と元ミランのMFは語り、「でも残念ながら、過去の敗戦を考えてしまうことはある」。
とはいえ言い訳は許されない。「勝つ以外の選択肢はない」とトナーリは言った。自分たちのために。監督のために。イタリアサッカー界全体のために。そして、おそらく何よりも、祖国がW杯で戦う姿を見るとはどんな感覚なのかを必死に知りたがっている、可哀想な子どもたちのために。