ライスが衝撃の直接FKで2ゴール。過去にCLでFK2発を沈めた4人の名手は？

アーセナルがレアル・マドリーを3-0で下したチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦で、デクラン・ライスが息をのむようなパフォーマンスを披露。ヨーロッパサッカーの歴史にその名を刻んだ。イングランド代表のライスは、ティボー・クルトワを唖然とさせるようなカーブシュートで先制弾を記録。その数分後には、再びマドリーのゴールキーパーにチャンスを与えず、右上のコーナーに2点目を決めてみせた。

彼はチャンピオンズリーグの歴史上、1試合で2つの直接フリーキックを決めた5人目の選手となった。過去にはクリスティアーノ・ロナウド、ネイマール、リバウド、ハキム・シイェシュに続く名手の仲間入りを果たした。ライスの偉業をさらに際立たせているのは、この偉業を同大会で最も多くのタイトルを獲得しているレアル・マドリー相手に達成した初の選手であるということだ。

さらにアーセナルはライスの2得点で終わらず。ミケル・メリーノがエリアの端から落ち着いて低いシュートを決めて3点目を追加し、圧倒的なパフォーマンスを締めくくった。レアル・マドリーは現チャンピオンとして、少なくともサンティアゴ・ベルナベウに何かを持ち帰るという明確な期待を背負ってこの試合に臨んだ。しかし、15回も優勝しているこの大会で早々に敗退を免れるためには、大逆転が必要な状況となった。

アーセナルが最後にチャンピオンズリーグ準決勝に進出したのは2009年のこと。昨シーズンは準々決勝まで進出したが、今シーズンは自信に満ち、印象的な活躍を見せている。プレミアリーグのタイトル奪還の望みは、リヴァプールに11ポイントの差をつけられているため薄れつつあるが、ヨーロッパでの戦いは突如として独自の活気を見せている。この勢いがあれば、アーセナルが最後まで勝ち進み、クラブ史上初のチャンピオンズリーグ優勝トロフィーを掲げる可能性も十分にあると信じる声は高まっている。