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20190919-cl-wcl-japanese-player©Getty Images

欧州CLを戦う日本人は18人。男子は代表選出5人、女子は長谷川唯vs谷川萌々子で幕開け

欧州最高峰の舞台で戦うことが、日本代表選手にとって特別なことではなくなりつつある。

男子のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)では、上田綺世がリーグフェーズ初戦からゴール。鈴木彩艶、佐野航大、渡辺剛、伊藤洋輝もピッチに立った。そして17日に発表された日本代表メンバー31人には、この5人が揃って選出されている。

一方、9月22日には女子CLのリーグフェーズが開幕する。長谷川唯、山下杏也加、藤野あおば、清水梨紗、谷川萌々子、浜野まいか、千葉玲海菜ら、日本代表でも実績を持つ選手たちの所属クラブが欧州のタイトルを争う。

代表チームに集まった時だけ世界と戦うのではない。所属クラブで日常的に世界のトップレベルと競い合う――。男女の日本代表を支え、あるいはこれから代表を目指す選手たちの「欧州の日常」を、CLという舞台から見ていく。

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  • Manchester City v Birmingham City - Barclays Women's Super League 2026/27Getty Images Sport

    欧州CLを戦う日本人選手たち

    今季の男子CLリーグフェーズ出場クラブに所属する日本人選手は以下の6人。リヴァプールの遠藤航はリーグフェーズの登録メンバーから外れている。

    【男子CL】

    GK 鈴木彩艶(アストン・ヴィラ/イングランド)

    DF 伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ)

    FW 上田綺世(リール/フランス)

    MF 佐野航大(PSV/オランダ)

    DF 渡辺剛(フェイエノールト/オランダ)

    MF 松岡大起(スロヴァン・ブラチスラヴァ/スロバキア)

    一方、9月22日にリーグフェーズが開幕する女子CLの出場クラブには、日本人12選手が所属している。

    【女子CL】

    MF 長谷川唯(マンチェスター・シティ/イングランド)

    GK 山下杏也加(マンチェスター・シティ/イングランド)

    FW 藤野あおば(マンチェスター・シティ/イングランド)

    DF 清水梨紗(マンチェスター・シティ/イングランド)

    MF 浜野まいか(チェルシー/イングランド)

    MF 松窪真心(チェルシー/イングランド)

    MF 谷川萌々子(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ)

    FW 千葉玲海菜(ユヴェントス/イタリア)

    MF 林愛花(ユヴェントス/イタリア)

    DF 石坂咲樹(パリFC/フランス)

    DF 坂部幸菜(HBキューゲ/デンマーク)

    MF 大山愛笑(HBキューゲ/デンマーク)

    ※ポジションは登録ポジション

    欧州の大会に日本人選手が出場すること自体は、もはや珍しいニュースではない。注目すべきは、その「質」と「層」である。男子では代表経験者に加えて若い世代もCLへ進出。女子でも欧州の有力クラブで日本人選手がポジションを争う光景が当たり前になってきた。

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  • kodai-sano(C)Getty Images

    CL組5人が第3次森保ジャパンへ

    すでに開幕した男子CLでは、9月8日から10日にかけてリーグフェーズ第1節が行われた。

    最も明確な結果を残したのは、今夏フェイエノールトからリールへ移籍した上田綺世だろう。レアル・ベティス戦に先発するとヘディングで先制点。チームは2-3で逆転負けを喫したものの、新天地で迎えたCL初戦からストライカーとして結果を残した。

    ほかにも、今夏パルマからアストン・ヴィラへ移籍した鈴木彩艶がクラブ・ブルッヘ戦に先発して3-2の勝利。PSVの佐野航大はシャフタール・ドネツク戦、フェイエノールトの渡辺剛はバルセロナ戦にそれぞれ先発フル出場した。バイエルンの伊藤洋輝もボデ/グリムト戦で途中出場。スロヴァン・ブラチスラヴァの松岡大起はパリ・サンジェルマン戦でベンチ入りした。

    そして17日に発表された日本代表メンバー31人には、上田、鈴木彩、佐野航、渡辺、伊藤の5人が揃って選出されている。北中米ワールドカップを終え、新たなサイクルへ踏み出した日本代表。そのメンバーの多くが欧州最高峰のクラブ大会を日常的に戦う環境に身を置いていることは、現在の日本代表の立ち位置を示す一つの指標でもある。

    22歳の佐野航は、PSVで定位置をつかみ代表の中盤争いにも加わる。すでに代表の中心を担ってきた上田、伊藤らだけではなく、その次の世代も同じ舞台へ進み始めている。

    CL第2節は10月14、15日に開催される。上田のリールはアーセナル、佐野のPSVはライプツィヒ、伊藤のバイエルンはバイキング、渡辺のフェイエノールトはコモ、鈴木のアストン・ヴィラはフェネルバフチェ、松岡のスロヴァン・ブラチスラヴァはシュトゥットガルトと対戦する。

    代表活動を挟み、CLでどのようなパフォーマンスを見せるのか。クラブと代表を行き来しながら高いレベルで競争するシーズンが続いていく。

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  • 20260821-juventus-remina-chiba©Getty Images

    欧州で広がるなでしこの選択肢

    そして9月22日には、女子CLのリーグフェーズが開幕する。

    初日から日本のファンにとって興味深いカードとなった。バイエルン・ミュンヘン対マンチェスター・シティである。

    バイエルンには谷川萌々子。シティには長谷川唯、山下杏也加、藤野あおば、そして今季チームに戻った清水梨紗が所属する。

    中でも好調なのが谷川だ。9月6日のフライブルク戦では2得点を記録。昨季は女子CLでも準決勝進出を経験しており、21歳ながら欧州のトップレベルで存在感を高めている。対するマンチェスター・Cでは、長谷川、山下、藤野が引き続き重要な戦力となっている。さらに清水がリヴァプールへの期限付き移籍から今夏、復帰した。

    女子CLで注目したいのは、シティとバイエルンの対戦だけではない。チェルシーには浜野まいかと、今夏加入した松窪真心が所属する。松窪はNWSLのノースカロライナ・カレッジでの活躍を経て、今夏から欧州で新たな挑戦を始めた。

    ユヴェントスの千葉玲海菜は、すでに今季の女子CL予選4試合で2得点。さらに16日には、22歳の林愛花がシカゴ・スターズからユヴェントスへ完全移籍した。パリFCでは今夏マイナビ仙台レディースから加入した石坂咲樹、デンマークのHBキューゲでは坂部幸菜と大山愛笑が女子CLに挑む。

    代表ですでに中心を担う選手だけではない。さまざまな年代、経歴の日本人選手が欧州へ渡り、CLまでたどり着くルートが広がっている。そして、そこでの活躍が代表への競争にもつながるのだ。

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  • 「欧州最高峰」が日本代表の日常になる

    男子と女子を並べてみると、日本代表を取り巻く環境の変化が見えてくる。

    男子では、CLリーグフェーズ第1節に出場した日本人5人が、そのまま今回の日本代表にも選出された。女子でも、長谷川、山下、藤野、谷川、浜野ら代表で実績を持つ選手たちが欧州の有力クラブでプレーし、その後ろから新たな選手が続いている。

    注目すべきは海外組の人数が増えただけではなく、所属クラブでタイトルを要求され、世界各国の代表選手とポジションを争い、国内リーグと欧州最高峰の大会を並行して戦うことだろう。世界基準の中でプレーする選手たちが、代表に集まるようになった。

    男子CLはすでに始まり、女子CLも22日に幕を開ける。欧州最高峰の舞台で戦う18人の日本人選手。その一人ひとりの経験が、これからの男女日本代表にも還元されていく。

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