Goal.com
konno(C)Getty Images

これで夏のW杯もオランダに勝てる!今野泰幸が選ぶ日本代表ベスイレ

スカパー!は今夏のFIFAワールドカップ2026北中米大会を前に、日本代表の熱戦をフルマッチで振り返る「日本代表名勝負アーカイブ」を放送・配信している。21日から配信されているシリーズ3回目は、2013年11月の日本代表vsオランダ代表戦を取り上げる。同試合に先発出場していた元日本代表の今野泰幸(南葛SC)が試合を解説した。

今夏のW杯の初戦でも激突する強豪との一戦を見終えた今野に、自身の経験を踏まえた上で、「これならベスト16を突破できる」ベストイレブンを選定してもらった。(取材・文=浅野凜太郎)

  • kawashima(C)Getty Images

    ■GK川島永嗣

    ゴールキーパーは同級生の川島永嗣を選びます。FIFAワールドユース選手権UAE2003のときから一緒にやっていたから長い付き合いになりますが、僕が選んだのはあのころの川島永嗣です。

    昔はすごく攻撃的なキーパーだったんですよ。ドイツ代表のマヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)みたいに、ボールが裏に出てきたら「全部いくぞ」という鬼の形相で走ってきて、クリアする感じ。

    僕はそんな“攻撃的な川島永嗣”が大好きだったんです。海外に行ったりして、経験を積んだことで、どっしりとした落ち着いたキーパーになった。もちろん、それはそれでいいですし、生き残る術だったのかもしれない。だけど僕のベストイレブンでは、若いころの川島永嗣を想像してほしいですね。

  • 広告
  • uchida(C)Getty Images

    ■右SB内田篤人

    ウッチーは顔に似合わず、守備がハード。一対一でもしつこくやれるし、スライディングも上手なんです。

    攻撃のときはボランチみたいな感覚で、展開もできるんですよね。自分でオーバーラップしてからセンタリングを上げるだけじゃなくて、ゲームを作るのも上手なんです。

    だから僕がセンターバックをやっているときも、「はまりそうだな」っていうときにウッチーが相手をはがしてくれたりして、助かりました。

    僕はウッチーのビルドアップ能力が好きですし、試合によっては攻撃参加をしないで、自重できる頭の良さもあります。

  • japan(C)Getty Images

    ■CB中澤佑二、田中マルクス闘莉王

    この二人は、僕には真似のできないすごさがありました。

    僕はインターセプトやボール奪取能力、あとはビルドアップのときに、いかにして前線の人たちにフリーでボールをつなぐかといった、細かいところで勝負していました。でもこの二人は高さと強さがすごかった。

    僕が中澤さんと闘莉王さんを選んだのは、2010年W杯南アフリカ大会のときに守備の時間が長かったけど、クロスに対しての跳ね返しが素晴らしかったから。その光景を間近で見ていて、「これは鉄壁だな」と思いました。あと、闘莉王さんは技術もめちゃくちゃ高いんですよ。ボール扱いがうまいし、ロングキックやショートパスも蹴れる。

    中澤さんも基本技術が高いうえに「自分を分かっている」から、簡単に預けるところは簡単に預ける。この二人がいれば、試合を支配することもできるんです。

  • この物語を楽しんでいただけましたか?

    GOAL.comをGoogleの優先情報源に追加して、より多くのレポートをご覧ください。

    GOALをGoogleでフォロー
  • nagatomo(C)Getty Images

    ■左SB長友佑都

    長友選手はFC東京と日本代表でも一緒にプレーしました。過去もいまも、日本代表の試合を観ると、「やっぱり長友ってすごかったしすごい」と思います。しかも「もうすぐ40歳になるの!?」って。あれだけ縦に行きながら、守備のときはしっかりとポジションに戻って、一対一ではほぼやられない。やっぱり元インテルの選手だし、次のW杯でも、まだまだやれると思っています。

  • endo(C)Getty Images

    ■ボランチ左遠藤保仁、右中村憲剛

    ヤットさん(遠藤)は止めて蹴る技術をはじめ、基本技術がものすごく高い。ポジショニングや、サッカーIQも高いので、攻撃でも守備でもいてほしいところにいてくれます。だからチームとしては本当に助かる存在です。チームの主役になれる人。ゴールやアシストはもちろん、何でもできる。なのに「今日の試合は黒子でいいや」と判断すれば、しっかりと黒子にもなってくれます。主役になれる人が周りを引き立ててくれていたので、一緒にやっていて本当にやりやすかった。

    これは(中村)憲剛さんも同じです。この二人が中盤にいれば、相手はボールに触れないと思います。サッカーを言語化できるし、僕が質問したら何でも教えてくれる。すごくお世話になりました。

  • nakamura(C)Getty Images

    ■トップ下MF中村俊輔

    僕の選ぶベストイレブンは、90分のほとんどをマイボールの時間にすることを想定したメンバー構成です。だから、トップ下には中村俊輔さんを選びます。ボランチの二人と俊輔さん、この三人は外せなかったです。

    日本代表でプレーさせてもらったなかで、ヤットさんと憲剛さん、そして俊輔さんの三人は本当に飛び抜けていました。

    僕は高校生のときから、シドニーオリンピックに出場している俊輔さんを観てきました。飛び抜けた技術があって、あの左足で決定的なパスや、攻撃に変化を与えてくれる。

    やっぱり、僕のなかでのトップ下は中村俊輔さんなんです。フリーキックはもちろん、俊輔さんの左足でゲームを作ってもらって、勝負も決めてもらいたいですね。

  • kagawa(C)Getty Images

    ■左サイドハーフ香川真司

    「僕らの10番」といったら香川真司なので。忘れもしないのは、2010年W杯サポートメンバーのときに見せてくれたキレキレ具合です。あれがもう忘れられない。サポートメンバーの香川選手がキレキレすぎて、チームの雰囲気が悪くなるくらいでした(笑)。

    スルスルと抜けていく独特のドリブルが衝撃で、僕も対応できなかった。その後には、ドルトムントに行って、ブンデスリーガの相手を切り裂いていた。

    いまは、試行錯誤を重ねたなかでボランチをやっているけれど、僕のベストイレブンでは、やっぱりあのころの香川真司しかいません。

  • doan(C)Getty Images

    ■右サイドハーフ堂安律

    堂安選手がG大阪でルーキーだったときに、キャンプで同じ部屋だったんですよ。彼はそのときから「日本代表に入りたいんです。どうやったら日本代表に入れますか」と、質問してくるかわいい後輩でした。

    人懐っこいし、ピュアなイメージで、キャンプのときも大浴場へ勝手に行って、近くの売店で買った商品を「今野さんのツケでお願いします」と言ってくるみたいな(笑)。

    当時からプレーもすごく良くて、ブレイクを確信していたら、すぐに海外へ行ってしまった。ガンバを退団するときのセレモニーのコメントだってしっかりとしていたし、海外でのインタビューも素晴らしかった。

    そういう日本人らしくないところがあるんですよね。体もめちゃくちゃ強くて、相手を簡単に背負える。ボールをキープできる体幹の強さが持ち味だと思うし、技術も高いから決定的なパスやシュートまで持っていける。対応するSBは、ものすごく大変だと思います。

    前回のW杯でも、ゴールという結果を残したし、あれは堂安選手にしか打てないシュートだった。今回も、絶対に結果を残したいと思っているはずなので、とても期待しています。

  • honda⒞Getty Images

    ■ワントップ本田圭佑

    僕らが戦った2010年と2014年のW杯で、本田は香川と並ぶエースだったと思います。カリスマ性が本当にすごいんですよ。

    「コンちゃん、俺が世界でトップになるためには、これからどうしたらいいと思う?」と聞いてきたことがありました。僕はさっぱり分からなくて、「ミランにいるんだし、そのまま続けていくしかないんじゃない?」と軽く答えたんです。

    そしたら本田は「いや、俺はメッシみたいにドリブルして、最後はゴールで完結できる選手にはなれない。だから、これから一瞬の爆発的なスピードをつけて、相手ディフェンダーをちょっとずらしてから、ドンってシュートを決める選手になる」と純粋に言っていました。

    彼はそうなるための努力を絶対にしているんですよね。みんなとコミュニケーションを取って、どうやったらうまくなれるのかを、細かいところまでずっと考えている。大きいことも言うけど、口だけじゃないんです。だからどんどんステップアップしていったし、言葉の重みで、チームを引っ張っていってくれました。

    そういうところも含めて、本田は僕らの時代の中心だったんですよ。

    2010年のW杯だって、本田のワントップが機能していなかったら、絶対に予選突破はなかった。あのポジションでも戦えることを見せてくれたので、本田をワントップに入れました 。

    このメンバーなら、(北中米大会で)ベスト8に行けると思います。でも考えてみたら、まだまだ選びたい選手ばかりですね。難しかったです(笑)。

    え、自分ですか? W杯に行くメンバーの23番目には入っていますよ。 それで僕はベンチから試合を見たい。このメンツのサッカーを楽しみながら、アディショナルタイムから、得点を守り切るために出場したいですね。

  • (C)GOAL(C)GOAL

    ■日本代表OBが解説!日本代表名勝負アーカイブ配信中!

    日本代表が過去に繰り広げた“名勝負”をフルマッチで振り返るスカパー!限定のアーカイブ企画。2026年大会で対戦する国との過去の試合、歴代ワールドカップ優勝国との激闘を6カ月にわたり放送・配信! 代表OBが自ら解説し、当時語られなかったエピソードもお届け。

    ●Vol.3 日本代表 vs オランダ代表(2013年11月16日@クリスタル・アレナ)

    実況:福田浩大氏 ゲスト:今野泰幸氏、細貝萌氏

    ロッベン、ファンペルシーの攻撃陣を擁し、翌年の2014年ブラジルW杯で3位になった強敵に対し、2点のビハインドから、大迫勇也、本田圭佑のゴールで引き分けに持ち込んだ一戦。

    ▶番組詳細はこちら