ローマのジェームズ・パロッタ会長が15日、クラブの公式サイトのインタビューに応じ、難航しているクラブの売却問題について語った。
2011年に米国資本となり、2012年からイタリア系アメリカ人のパロッタ氏が会長務めるローマ。昨年秋からアメリカ人億万長者のダン・フリードキン氏率いるフリードキングループへの売却交渉を進めており、当初はセリエA史上最高額となる7億8000万ユーロ(約954億円)での売却の可能性が報じられていた。しかし計画は新型コロナウイルスなどの影響により頓挫している。ローマ会長が自ら事情を説明した。
「フリードキングループは昨秋、我々に接触し、昨年末には合意に向かっていた。しかし細部を分析すると、隠れた難題も見つかるものだ。相手側の弁護士と銀行家が変更を加えた結果、オファーはローマや我々の投資家グループにとって魅力を失っていった。最後にある程度具体的なオファーを受け取ったが、まったく受け入れられるようなものではなかった。しかし、もしフリードキングループに資金があり、交渉を続け、我々ローマにとって受け入れ可能だと思えるようなオファーを提示する意思があるのであれば、我々は話を聞き入れるつもりだ」
62歳のパロッタ会長は、今後も売却先の模索を続け、確かな人物にクラブを託したいと考えている。
「年齢を重ねるにつれて、将来を案じている。クラブは堅固で素晴らしい人物に託したい。ローマにとって良きリーダーとなり、誰もが望むような形で競争できるように導いてくれる人物を探している。今はただ、ローマに何が起きようと、クラブにとって最善となるように努力したい」
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