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Tomoya-Ando(C)GettyImages

「(チャンスを)掴むか掴まないかは自分次第」。クラブでの悔しさを抱え、安藤智哉は気持ちを切り替え代表のサバイバルに向かう

 ザンクトパウリは22日、ブンデスリーガ第27節でフライブルクと対戦。前半に右サイドのCKから安藤のヘディングのこぼれをダネル・シナニが押し込みザンクトパウリが先制したが、後半に2つのゴールを奪われて逆転負けを喫した。

 試合後のミックスゾーン、安藤智哉の口から出た「自分たちから崩れてしまった」という反省の言葉が試合を象徴していた。

 前半はリードを奪ったこともありゲームを上手く進めたが、「1点を取られてからようやく、では遅い」と安藤が認めるように、後半に押し込まれ、そこからギアを上げるのが遅れてしまった。リードを守り切る術をチームとしてまだ持ち切れていない。それは今節に限らず、ここ数試合で繰り返されている課題でもある。

 個人的なマッチアップにも難しさがあった。日本代表のチームメイトであり、相手のキーマンである鈴木唯人のライン間での受け方はスカウティングで把握していたにもかかわらず、完全には封じ切れなかった。ただ、そうした課題を一つひとつ理解し、修正しようと次に目を向けるのはブンデスリーガでの経験が確実に蓄積されている証左でもある。

「結局、ボールが入った時は失い方が良くなかったり、失い方が悪くても守らなければいけないのがディフェンス。僕個人のところもそうだし、やはりチームとしての守り方も大事になってくると思います」

 今冬加入後、ザンクトパウリで出場機会を掴んだ安藤は今回、3月の欧州遠征に挑む日本代表に名を連ねた。欧州の舞台で実績を積んだ上でつかんだ今回の選出は、森保一監督の評価が変化していることを示している。

「(チャンスを)掴むか掴まないかは自分次第だと思う。本当にJ3でプロキャリアをスタートした時の気持ちを忘れずに、謙虚に、ひたむきにやっていきたい」

 謙虚さとチャレンジャーの目が同居する言葉だった。サバイバルも大詰めを迎え、W杯のメンバー争いはいよいよ佳境に入る。ここからの1週間を「生き残りをかけて戦いたい」と言い切った安藤。チームが変わってもメンタリティーは変わらない。その言葉を体現するような代表遠征になるか。クラブでの悔しさを抱えたまま、安藤は次の舞台へと向かう。

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