モハメド・サラー、そしてアンドリュー・ロバートソンと、クロップ黄金期を支えてファンに愛された2人のベテランが契約満了をもって退団。指揮官交代で状況が変わる可能性も伝えられたが、これは痛みも伴うが必要な決断だったと言えるだろう。
一方でイブラヒマ・コナテに関しては、状況は全く異なる。トレント・アレクサンダー=アーノルドと不気味なほど似た経緯をたどり、最終的にフリーで退団している。移籍金を得られなかったことは痛恨だ。
それでもリヴァプール強化担当を擁護するのであれば、少なくとも早めに後継者を確保していたこと。1月の段階で、ジェレミー・ジャケの移籍でレンヌと合意に達していたからだ。ケガで出遅れたとはいえ、彼の才能は間違いない。また、複数クラブの注目を集めたスペイン代表FWビクトル・ムニョスを引き抜き、さらに手薄な守備陣にウルグアイ代表DFロナルド・アラウホを迎えることに成功している。加えて、オーストリア・ウィーンから獲得した18歳DFイフェアニ・ヌドゥクウェは、プレシーズンの大きなサプライズとなった。労働許可証の関係で2027年まではプレーできないものの、シーズン後半は重要な戦力となるかもしれない。
しかし、やはり選手層の薄さは否めない。ジョー・ゴメスとジョヴァンニ・レオーニ、コナー・ブラッドリーの復帰時期は不透明で、ウーゴ・エキティケは1シーズンを棒に振る可能性もある。さらに、カーティス・ジョーンズのインテル移籍で中盤も足りていない(同時にトップチームから地元出身選手がいなくなったことを意味する)。
そうした中で現在、リヴァプールはフランス代表FWブラッドリー・バルコラ、そしてセネガル代表FWイブラヒム・エンバイェをパリ・サンジェルマンが引き抜こうと懸命に動いている。彼らの補強は間違いなくプラスだ。しかし、問題のすべてを解決してくれるわけではない。