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新生・日本代表が採用するのは3バック or 4バック?重要なのは「選手と親和性高いタスクをどれだけ与えられるか」【しゃべGOAL】

『GOAL Japan』のYoutube番組「しゃべGOAL」。元・浦和レッズコーチでサッカー指導者の林舞輝氏とサッカージャーナリストの川端暁彦氏が様々なテーマで徹底討論する。

Ryo Mika
  • システムは3バック?4バック?

    ito tomiyasu
    (C)Getty Images

    ――今回の招集メンバーを見て、どのようなシステムを採用すると思いますか?

    川端:選ばれた選手を見ると、3-4-2-1がベースになると思います。本職サイドバックの選手がいません。

    林:ただそれも難しい部分で、いわゆる“昔の典型的なサイドバック”はいなくなりつつあるなと。マンチェスター・シティなど欧州のトップクラブは、少なくとも片方はセンターバックが務めています。「3バック的にもなれる4バック」がスタンダードになりつつありますね。

    川端:そういう意味で言うと、伊藤洋輝や鈴木淳之介、冨安健洋などはサイドバックもできるセンターバックですよね。彼らの需要は今後も高まっていくかなと予想します。

    林:彼らのような選手の使い方次第でもありますが、今回のメンバーは3バックできれいに収まる。相馬勇紀選手や中野就斗選手、彼らはウイングバックとして3バックを補助する役割が与えられるのかなと。森保監督の3バックは攻撃的なウイングバックを使う「3-4-2-1」ですね。前線が2トップになるなどの変化は思いつきますが、基本はこの形になると思っています。そして今回の活動は、「どうするのかを見るための場」でもある。特に新しい選手たちはそうですね。

    川端:仮にこのメンバーで4バックを組んでみると、先ほど話に出た“昔の典型的なサイドバック”はいませんが、それでも戦える布陣ができると思います。例えば右に中野就斗を置いて、片方のサイドバックが高い位置を取り、左サイドバックを含めた3枚でビルドアップするような形も可能です。最近のトレンドでもありますね。

    そして、アジアカップ後から指揮を執る大岩剛監督がやりたいのは、絶対に「4-3-3」です。最終的にそこに落ち着くかはわかりませんけどね。そうなるとアンカーの選手が不足している気もしますが、大岩剛監督は必ずこのシステムを試すはずです。今回のメンバーでも、このシステムで引き継げなくもない、とは思いますね。オプションとして持つ、という考えに落ち着くのかなと予想しています。

  • 代表チームと戦術的タスク

    zion-suzuki
    (C)Getty Images

    林:こうやって改めて見ると、すごいメンバーですね。強いなあ。これでも選手が一部欠けていますからね。

    川端:そういう意味での選手層、日本サッカーのレベルアップは間違いなくできています。あとは「突き抜ける選手が出てくるか」です。

    一方で、主力メンバーの高齢化も進んでいます。大岩剛監督にスイッチする中で、若手選手にスイッチしていくケースが増えていくかなとも思います。そのための“兼任”なので。

    林:今回FIFAカレンダーの変更で約3週間のインターナショナルウィークとなっていますが、これまでと同じく初日からいきなり全員で練習できる時間はありません。そうなると、「個人個人の選手と親和性の高いタスクをどれだけ与えられるか」が鍵になってきます。全員にいきなり所属クラブでやっていない戦術を与えてしまうと、うまくいきません。そういう意味で大切なのは、各選手が所属クラブでどんなタスクを与えられ、どんなサッカーをやっているかを知ること、ですね。

    川端:そうなると、鍵を握るのは鈴木彩艶だと思っています。プレミアリーグのアストン・ヴィラに加入して、昨季まで所属したパルマとは全く違うことをしています。素晴らしい監督(ウナイ・エメリ)の下で、色々なチャレンジができている。彼のキックを使って戦うというのが基本戦術の1つになっています。普段から所属クラブでやっていることなので、ビルドアップの際にこれを代表チーム側も改めて要求するだろうと予想しますね。そこに彼のタスクの変化も出てくると思います。

    また、普段戦っているリーグやチームレベルよりも高いものを要求される選手もいると思います。そして、それに適応できなければ、代表チームには残れない。そういったチャレンジも楽しみですね。

  • 初招集組はいつ起用する?

    matsuki
    (C)Getty Images

    林:システムの話に戻りますが、試合中に3バック→4バックのような変更はあると思っています。親善試合ではどうなるかわかりませんが、そもそも森保監督は試合中に変えて勝ってきました(カタール・ワールドカップ)し、勝つために必要ならばそうするでしょう。親善試合でどこまで試すか楽しみではあります。

    この4試合をしっかりと見ていれば、今後の日本代表がどうなっていくのか、こういうことをやりたいんだ、というのが見られると思いますよ。

    川端:意外な起用法もあるかもしれません。佐野航大なんかは前線もウイングバックもできますし、松木玖生も色々なポジションで起用できます。こういう選択肢があるのか、といった驚きがあるかもしれません。

    また今回の初招集選手の起用タイミングですが、「まず練習させたい。練習でちゃんと試してから使いたい」という考えがあると思います。ですが、今回は1試合目が一番起用しやすい。今回の日程的に1日しか全員で練習できない可能性が高いですし、移動によってコンディションも整わない状況が予想されます。そうなると、谷村海那など国内組を起用したくなる。ただ、練習はさせたい。難しい判断ですね。

    林:1試合目と4試合目になるかなと思っています。1試合目は途中からで、4試合目に先発、と予想しています。日程や負荷を考慮して、今回は1試合目の起用を避ける選手が何人かいると思いますよ。ですので、初招集や久しぶりの復帰組は初戦から出番があるでしょう。